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ISBN 10 : 4623071537
Content Description
原生自然とは、アメリカ文化の基礎的な構成要素である―。本書はその命題から始まる。文明社会は成長の過程で自然を支配する対象とみなし、そして原生自然を「発見」した。この原生自然を愛することこそが、皮肉にも自然を危機的状況に追い込んでいく。アメリカに代表される現代文明と、自然とのかかわりの思想的背景を詳細に描いた、古典的名著の翻訳。
目次 : 原生自然とは何か/ 旧世界における自然観の起源/ 原生自然の状態/ ロマン主義と原生自然/ アメリカの原生自然/ 哲学者ヘンリー・デーヴィッド・ソロー/ 原生自然を保存せよ!/ 保存された原生自然/ 原生自然の伝導師ジョン・ミューア/ 原生自然への熱狂/ ヘッチヘッチ渓谷/ 予言者 アルド・レオポルド/ 永続のための決断/ 原生自然の哲学をめざして/ アラスカ/ 勝利という「皮肉」/ 国際的展望
【著者紹介】
ロデリック・フレイザーナッシュ : 1939年ニューヨーク生まれ。現在、カリフォルニア大学サンタバーバラ校名誉教授。環境史・環境思想史・環境管理・環境教育等の世界的な権威として評価されるとともに、アメリカの環境政策に大きな影響を与える環境問題のコンサルタント、環境教育の活動家として活躍してきた。また、Environmental Ethics、Environmental Review、Journal of Environmental Education等の数多くの著名な学術研究誌の編集委員を委嘱されてきた
松野弘 : 1947年岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部社会学専攻卒業。山梨学院大学経営情報学部助教授、日本大学文理学部教授・大学院文学研究科教授/大学院総合社会情報研究科教授、千葉大学大学院人文社会科学研究科教授を経て、千葉商科大学人間社会学部教授。博士(人間科学、早稲田大学)。日本学術会議第20期・第21期連携会員(特任‐環境学委員会)。千葉大学大学院人文社会科学研究科客員教授/千葉大学CSR研究センター長を兼務。専門領域としては、環境思想論/環境社会論、産業社会論/CSR論・「企業と社会」論/地域社会論・まちづくり論/高等教育論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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