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ISBN 10 : 4588150472
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真に独創的な形而上学体系を創出し、独自の社会システムまで構想した思想家ドン・デシャン。同時代のルソーやディドロに少なからぬ感銘を与えながら、あまりに過激な内容ゆえに埋もれてきた手稿を完全な姿で復元。
【著者紹介】
ドン・デシャン : 本名レジェ=マリ・デシャン。1716‐74。フランスのブルターニュ地方、レンヌで執達吏の子として生まれ、17歳でベネディクト会の修道士となり、1757年から、ロワール川中流の町ソーミュールに近いモントルイユ=ベレにある小さな僧院の責任者として平穏な一生を送った。生前、啓蒙思想を攻撃する2点の著作を公にしたが、それとは別に多くの哲学的手稿を書きためており、それを少しずつ当時の有名思想家らに見せて、彼らを自説に獲得しようとし、事実、リソーやディドロに少なからぬ感銘を与えた。それらの手稿は19世紀中葉に初めて発掘され、1960年代から研究家たちの注目を浴びて、1993年に全体が活字化された。18世紀のフランスが生んだ最も独創的な形而上学者で、その社会構想はユートピスムの極北と言うべく、啓蒙思想を「半啓蒙」と評して、より根底的な社会変革を唱えたその思想は、啓蒙思想への「左からの批判」とも、また「ヘーゲル以前のヘーゲル」とも目されている
野沢協 : 1930年鎌倉市に生まれる。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学教授、駒沢大学教授を務める。主な訳書:P.アザール『ヨーロッパ精神の危機』(第9回クローデル賞)、A.リシュタンベルジェ『十八世紀社会主義』(第19回日本翻訳文化賞)、『ピエール・ベール著作集全8巻・補巻1』(全巻個人訳)(第2回日仏翻訳文学賞・第34回日本翻訳文化賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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