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木曜生まれの子どもたち 下 岩波少年文庫

ルーマー・ゴッデン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001146318
ISBN 10 : 4001146312
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

姉クリスタルに続き、バレエ学校〈クィーンズ・チェイス〉に入学したドゥーン。夢に見たバレエの園で、さっそく王立バレエ団の子役に抜擢される。悔しさを隠せないクリスタルは、ドゥーンの活躍を阻止しようとするが‥‥。自身もバレエ学校をひらいていたゴッデンの代表作を、新訳で。『ナイチンゲールが歌ってる』姉妹編。

【著者紹介】
脇明子 : 香川県生まれ。児童文学者、翻訳家。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。ノートルダム清心女子大学名誉教授。「岡山子どもの本の会」代表

網中いづる : イラストレーター、画家。1999年にペーター賞、2003年にTIS公募プロ部門大賞、07年に講談社出版文化賞さしえ賞を受賞

ルーマー・ゴッデン : 1907‐1998。イギリスの作家。幼少期をインドで過ごし、帰国してロンドンでバレエを学んだ。のちにインドへ戻り、カルカッタでバレエ教室を開くかたわら創作活動を開始。小説『黒水仙』『河』で成功を収めた。その後、子どものための作品の執筆をはじめ多くの物語で親しまれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 泉のエクセリオン

    コンクールで恥をかいたクリスタルであったが、ダンサーの才能は本物であり、その後王立バレエ学校クィーンズ・チェイスに先にクリスタルが、遅れてドゥーンが入学する(クリスタルが嫉妬による妨害を画策する)。クリスタルがドゥーンへの嫉妬に狂い妨害を繰り返すが、ダンサーのユーリ・コゾレスへの初恋が無残に砕け散ったことで、ダンサーとして再生する。その森の中での描写が美しくここだけ読むと中世の騎士物語のよう。子どもの純粋さ、ひたむきさなど良い面だけでなく、嫉妬、自信過剰さなど残酷で黒い部分もしっかり描かれており面白かった

  • 鳩羽

    姉クリスタルに続いて王立バレエ学校への入学を果たしたドゥーン。早速「真夏の夜の夢」の子役に抜擢されたドゥーンに対し、嫉妬からクリスタルは悪意のある嘘や策謀で、ドゥーンをバレエから遠ざけようとする。しかし、運にも恵まれたドゥーンには次から次へとチャンスがやってきて…。主人公はドゥーンなのだろうけど、そして可哀想なくらい母親には黙殺されているけれど、あまり内面が分からないので入り込みにくい。クリスタルがどんな嫌がらせをしてくるかというところと、母親の検討はずれな献身を見下すような、悪い愉しみ方はできた。

  • 順子

    著者は私の祖母世代。装丁もきれいだしヤングアダルト向けなのかな、スラスラ読める。なのに読了した人が少ないのはなぜ?と思ったら今年出た新訳とは。バレエの世界で生きる美しい姉と姉と似ていないルックスで飛びぬけた才能がある弟。家族や周りの人たち。みんなリアル。面白かった。

  • いまちゃん

    下巻は、クリスタルの苦悩(?)がメイン。やってることは酷いけど、クリスタルの気持ちを考えると切ない。見切りを付けれるくらい才能がなかったら次の夢にむかえるだろうし、バレエの天才的な能力を持っているのが弟じゃなければ、純粋に憧れることができたのにね。

  • john

    バレエダンサーを目指す少女クリスタル。母は間違ったやり方で彼女を応援するが、実は姉の練習に付いて行った弟のドゥーンの方が踊りも音楽にもより才能があることが判明。事実を受け入れられない姉の行動が酷い。弟が幸運を皆持っていく、と言い次々と嫌がらせを。恩田陸のSpringと違い、プロのダンサーになるまでに教師や学校がどれほど苦心して才能を育てているか、生徒はそれに応えていかに不断の努力をしているか、それに耐えられない人は続けることはできない。天才を描くだけではバレエは成立しないのだ、という事を改めて思った。

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