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冬の灯台が語るとき ハヤカワ文庫

ヨハン・テオリン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784151797026
ISBN 10 : 4151797025
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

エーランド島の古い屋敷に移り住んだヨアキムとその家族。しかし間もなく、一家を不幸が襲う。悲嘆に沈むヨアキムに、屋敷に起きる異変が追い打ちをかける。無人の部屋で聞こえる囁き、何者かの気配がする納屋…。そして死者が現世に戻ってくるというクリスマス、猛吹雪で孤立した屋敷を歓迎されざる客たちが訪れる。「ガラスの鍵」賞、英国推理作家協会賞、スウェーデン推理作家アカデミー賞の三冠に輝く傑作ミステリ。

【著者紹介】
ヨハン・テオリン : 1963年にスウェーデン、ヨーテボリに生まれる。ジャーナリストとして活動するかたわら、2007年に“エーランド島四部作”第一巻となる『黄昏に眠る秋』で長篇デビュー。同書でスウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀新人賞および英国推理作家協会(CWA)賞最優秀新人賞を受賞。2008年に発表した同第二巻となる長篇第二の作『冬の灯台が語るとき』で、スウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀長篇賞、CWA賞インターナショナル・ダガー賞、「ガラスの鍵」賞の三冠に輝く

三角和代 : 1965年福岡県生、西南学院大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • mocha

    灯台守の屋敷に刻まれた悲しい記憶。新しく越してきた家族を見舞う悲劇。押込み強盗を働く三人組。女性警官。いくつもの視点で話が進行し、すべての糸はクリスマスの夜、ウナギ岬へと集束していく。スウェーデンのエーランド島に吹き荒れる渦雪が、あらゆるものを渦に取込み霧散させてしまったかのようだ。とてもとても好みのミステリー。オカルティックな雰囲気もすごく良かった。スウェーデンにもコックリさんみたいなものがあるのね。早くシリーズ全巻文庫化してほしい。

  • しいたけ

    バルト海に浮かぶ島。冬の厳しい自然。愛するものの突然の死とその謎。そこに、何代にも渡る悲劇と邪悪、死者がクリスマスを祝うために集まるという古い言い伝えが和音のように絡み合う。不穏な前奏が物語が戻るたびにあらわれる。不協和音は『過雪』にかき消され生死の合間に吸い込まれていく。傍らに死がいつもあること。その寂しい優しさに酔いしれた。

  • ちょろこ

    北欧の冬の物語、の一冊。エーランド島シリーズ第二弾はクリスマスミステリ。岬の古い屋敷に越してきた家族を襲った悲劇。死者たちが集うという言い伝えのあるクリスマス・イヴ。猛吹雪に襲われたエーランド島で明らかになる真実。スウェーデンの民話、幽霊奇譚、ミステリ、冬の静けさ、イェルロフの登場と、好きなものが全て詰まっていて、前作 秋を上回るぐらい魅力的な作品だった。渦雪という北欧の自然が物語全体をよりミステリアスに包み、そして渦雪がぴたりと止むように訪れる静寂と真実。北欧の冬が残すせつない余韻もたまらない。

  • mii22.

    エーランド島シリーズ2作目。スウェーデンにはクリスマスを祝うために死者が帰って来るという民話があるらしい。バルト海に面したエーランド島のうなぎ岬に渦雪とともにクリスマスイブにやって来たのは..岬にそびえる北と南の双子灯台だけが知っているうなぎ岬にまつわる多くの人々の歴史が今明かされていく。美しい景観と冬は氷と渦雪で空と海と大地の境もなくなるほど厳しいうなぎ岬、数々の犠牲と哀しみと別れを刻んだうなぎ岬の家は決して亡霊たちの住みかではなく、ここで暮らしていく人々を守り安寧をもたらすものであってほしいと願う。

  • papako

    待ってました!エーランド島シリーズ2冊目。やっと電子書籍になった。相変わらずの陰鬱な雰囲気。ウナギ岬の屋敷に引っ越してきた家族。ある日妻が不慮の死をとげる。死亡を告げられた時、間違って娘の名前を聞かされた夫。その絶望の原因がわかると、不幸な家族の姿が見えてくる。そしてイェルロフは、ロクデナシの兄の孫娘に昔語りをする。何もかもを真っ白にしてしまう渦雪の圧倒的な力。クリスマスに帰ってくる死人たち。夫の姉の死に責任を感じる妻は、どんな想いでひとり屋敷を直していたのか?死を感じるほどの寒さって!どっぷりでした。

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