ユジーン・b・スレッジ

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ペリリュ-・沖縄戦記

ユジーン・b・スレッジ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784061598850
ISBN 10 : 4061598856
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

あの戦争は、狂気そのものだった
米海兵隊員、最激戦地からの告発
<解説・保阪正康>

Content Description

「戦争は野蛮で、下劣で、恐るべき無駄である」。硫黄島に匹敵する損害率を記録した一九四四年秋のペリリュー島攻略戦、そして四五年春の沖縄上陸戦。二つの最激戦地でアメリカ海兵隊の一兵歩が体験した「栄光ある戦争」の現実とは?敵味方を問わずおびただしい生命を奪い、人間性を破壊する戦争の悲惨を克明かつ赤裸々に綴る、最前線からの証言。

目次 : 第1部 ペリリュー―黙殺された戦闘(海兵隊員の誕生/ 戦闘準備/ ペリリュー島へ/ 地獄への強襲/ ふたたび上陸作戦/ 去りゆく勇者たち)/ 第2部 沖縄―最後の勝利(休息とリハビリ/ 進攻の序章/ 執行猶予/ 地獄へ/ 不安と恐怖/ 泥とウジ虫と/ 突破口/ 首里を過ぎて/ 苦難の果て)

【著者紹介】
ユージン・B・スレッジ : 1923年米国アラバマ州モービル市生まれ。42年に海兵隊入隊。第2次世界大戦に歩兵として従軍。戦後はアラバマ州モンテヴァロ大学で生物学教授。専門は鳥類学。2001年没

伊藤真 : 京都大学文学部卒業。翻訳家

曽田和子 : 東京外国語大学卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    勝者の手による戦記であり、敗者側からするとやはりかなり酷な表現もある。しかし、今までいくつもの敗者側からのものも読んできたが、それら以上に戦争の本質をえぐり出している気もする。それが最後に書かれた次の言葉。やや長いが引用する。「戦争は野蛮で、下劣で、恐るべき無駄である。戦闘は、それに耐えることを余儀なくされた人間に、拭いがたい傷跡を残す。」実際この著者も、今で言うPTSDに苛まれ、本書を書くのに36年のブランクが必要だったのだ。著者の、極限においても最後の理性を失うまいとする姿勢は、敵味方なく評価できる。

  • ach¡

    戦争の残虐性、悲惨さ、狂気、そんな生ぬるい言葉で形容できない、人間同士が殺し合うという事の全てがここにある。凄惨極まるその行為が、いかに人間性を容赦なく踏みにじるものであるか…戦場体験が赤裸々に綴られる。途中、南の島から泳いで帰還した(今は亡き)祖父を想う。マラリアの後遺症で聾を患った祖父が見た地獄を鑑みるように一語一句漏らさずこの悲劇を胸に焼き付けた。同じ過ちを繰り返さないために、戦争の真実を知ることは平和ボケした我々に課せられた義務であるという思いから本書を手に取ったが、勇気を出して読んで良かった。

  • おかむら

    「ザ パシフィック」(米HBOのドラマ全10話 アマプラで見れる)の原作のひとつ。戦後30年経ってから書かれた体験記だが正当化や美化は無い。ドラマもすごかったけどもこちらもすごい!ひたすら続く戦闘の恐怖がメンタルに効いてくる。決して諦めない日本軍が怖い。恐怖からの憎悪、人間性を疑う残虐行為、自らを含め米兵の所業もありのままに書いてあって、もう地獄より地獄。戦闘の合間、仲間たちとのおふざけに救われる思い。(そして日本軍は交代も休暇も無かったのね…)。日本側の体験記も読んでみたくなります。

  • うらなり

    なぜ、海兵隊は多大な犠牲を覚悟で無理やり攻め続けたか?沖縄を囲む米海軍の特攻隊による犠牲も大きく、海軍から早く早くとあおられた。米国海軍からは特攻隊は不気味な存在で、神経がまいってしまったそうです。命が惜しくない人間と戦うことほど不気だと。この本を読めば米軍が沖縄基地に執着す気持ちも理解できるような気がします。沖縄のひとは本当に地獄を体験したのですね。300日以上、検察と戦った作家の佐藤優さんの母親も沖縄戦を生き延びて、詐欺罪なんかで息子は拘置所で殺されないんだから、大したことないでしょうと。

  • ジュン

    一兵士の視点で書かれた「本当の戦争の話」。いやでも厭戦気分を味わう。腐臭、絶え間ない砲弾の炸裂音、切り刻まれていく肉体と精神が手に取るように書かれている。「血が流れて喜ぶのはハエだけだ」という言葉がすべてを語っている。

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