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パンデミックの世紀 感染症はいかに「人類の脅威」になったのか

マーク・ホニグスバウム

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140818565
ISBN 10 : 4140818565
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1918年の「スペイン風邪(インフルエンザ)」の流行以来、人類を襲ったいくつもの感染症。感染症の歴史を専門とする著者が、10年にわたる調査をもとに、未知の病原体の発見と感染の急速な広がりが大規模な被害とパニックを引き起す過程、それらに対する科学者たちの苦闘を克明に描き出す。人間の「認識の盲点」をつくパンデミックに対抗するには、特定の分野の専門知だけでは不十分であり、生態学的・免疫学的・行動学的要因を総合的に分析する必要があることを明らかにする。

目次 : サメと感染症―ポリオ/ 青い死病―スペイン風邪/ 天使の町の疫病―ペスト/ オウムが運んだヒステリー―オウム病/ フィリー・キラー―レジオネラ肺炎/ 在郷軍人病ふたたび―レジオネラ肺炎/ アメリカのエイズ、アフリカのエイズ―後天性免疫不全症候群/ SARS―スーパースプレッダー―重症急性呼吸器症候群/ 国境地帯のエボラウイルス―エボラ出血熱/ ジカ熱のZ―ジカウイルス感染症/ 疾病X―新型コロナウイルス感染症/ パンデミックの世紀

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    スペイン風邪から新型コロナまで、現代史は感染症と共にあった。その病気に対峙した人びとが対策を誤り、多くの犠牲者を出した歴史を描き出す。インフルエンザの原因を細菌と信じ、疫病発生の事実を政治力で隠蔽しようと図り、ウイルス同定で間違った前提に固執した。報道は売らんがためにヒステリックに走り、科学者は栄誉を求めて治療より競争を重視し、政治家はパニックに陥る。そのくせ騒ぎが収まれば知識や教訓を忘れ、新たな病に襲われると初めて遭遇したように驚きうろたえるのだ。いつか必ず来る日にどう備えるべきかを考えさせられる一冊。

  • 楽駿@新潮部

    川崎図書館本。家族が読んでいて、これは読まなければと思った1冊。そして、これは読んでほしいと思った1冊。およそ1世紀に渡り、この世界で起きた感染症の歴史と、それに対応してきた人達の記録。更に、それに対して、世界中の国や、機関が、どう対応してきたか。およそ100年前のスペイン風邪から、今回の新型コロナの問題までの、どうして起きたか、どのように対処されたか、そして、新規の感染症に、世界はどう対応してきた結果、今に至っているか。これは、物語ではない。医学博士が事実を語った記録だ。なぜ、この本が読まれていないの?

  • mami

    いつの時代も人は感染症の恐怖に怯えてきたのだな。そしてコロナと闘う今、過去から何を学んできたのだろう。2015年ビル・ゲイツ氏の発言が何やら予言めいていて怖い。

  • twinsun

    衛生環境の整備や迅速なワクチン開発など抗う手段も向上させながらも同時にパンデミックが繰り返し起こる環境を押し広げつつある奈落への道が広がっている。環境破壊、人口密集、貧富の格差、地球温暖化、こうしたものがパンデミックの波をおびき寄せていることを、第一次世界大戦に駆り出されたほどの貧しい前線兵士の出陣前アメリカ本土での麻疹での大量死、欧州からの帰国船でのインフルエンザでの大量死などが既に知らしめている。

  • マイアミ

    ★★★ 100年前のスペイン風邪から始まり新型コロナウイルスに至るまでに起きた様々なパンデミックについて、その発生から感染拡大、研究者たちが何が原因なのかを特定しよう行動する姿や関係機関CDCやWHOの動きがよくわかった。これらの歴史を通して見えてくるのは未知の事象に対して過小評価をしてしまうバイアスが常に存在していることがよくわかる。それは科学的な進歩による過信や単なる思い込みである事が多い。特に新型コロナウイルスに関してはそうだったと言わざるを得ない。これからもパンデミックは繰り返されるのだろう。

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