マリオ・バルガス・ジョサ

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マイタの物語 フィクションのエル・ドラード

マリオ・バルガス・ジョサ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784801002661
ISBN 10 : 4801002668
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1958年、ペルー山間部でごく小規模な反乱があった。首謀者はトロツキー派の組合運動家、名前はマイタ。その20年後、とある作家はこの事件を小説で再現しようと、事件の証言者たちを辿ってインタビューを試みる。しかし、証言者たちの語りは食い違い、反乱の全貌は窺えないまま最後の証言者マイタの居場所を突き止めることになる…。史実とフィクションを意図的に交錯させる大胆な手法を試みた、ノーベル賞作家によるメタ・フィクション。

【著者紹介】
マリオ・バルガス・ジョサ : 1936年、ペルーのアレキパ生まれ。長編小説『都会と犬ども』(1963年)によりビブリオテカ・ブレベ賞を受賞して「ラテンアメリカ文学のブーム」の花形となった後、多数の作品を残している。1994年にセルバンテス賞、2010年にノーベル文学賞を受賞

寺尾隆吉 : 1971年、愛知県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。フェリス女学院大学国際交流学部教授。専攻は現代ラテンアメリカ文学。著書・訳書も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • のりすけたろう

    久々のバルガス・リョサ💕読みながら、物語かく人って、こんな風に考えたりしてるのかな?💦私には無理だわ(´;Д;`)と思いながら、マイタはどうなるんだ!?とバシバシ読みました。バルガス・リョサモード( かってに造語 )全開で、一行後は違う場所✨がたくさん続いて楽しめました\(//∇//)\💕次は、『誰がパロミノ・モレーロを殺したか』ですね⭐️

  • ふみふみ

    主人公の作家がペルーで起きた小規模の反乱を調べるため、首謀者であるトロツキー派の革命家マイタと事件の関係者たちにインタビューを試みるというストーリー。メタフィクション的な構成、技巧を凝らした文章、メロドラマパートと、リョサ先生らしく読ませます。ただ、共産主義のイデオロギーと理想主義に燃えるマイタに感情移入できるわけもないんで、読後に響くものはなかったですね。

  • saeta

    実際に起こった事件と作家が紡ぐフィクションを巧みに交錯させた意欲作。挟まれるエピソードに読ませる部分も多々あったが、トロツキー派の活動家マイタをはじめ主要登場人物達の魅力が乏しく、やや物足らない読後だ。

  • Kensuke

    物語をどう語るか。その可能性に対して真摯に向き合う作家ジョサ。今作は『ラ・カテドラルでの対話』と『密林の語り部』をミックスして黒澤明の『羅生門』を足したような構成。『ラ・カテドラルでの対話』でも強烈に感じたジョサ独特の妙にエモい「もう二度と帰ってこないあの日々」回想のサウダージ感、今作でも炸裂。南米文学政治犯繋がりのプイグの『蜘蛛女のキス』をいま一度再読したい。そんな気分になりました。わが心の作家ランキング一位をがっちりキープしてくれたジョサ、グラシアス。

  • くじらい

    我々にとっての歴史、そしてイデオロギーもがフィクションによって補完されて成り立つこと、そしてそれらの積み重ねでしかない現実そのもののフィクション性をも、リョサは本作で鮮やかに示してみせた。細々としたペルーの政治的な描写も多く、決してリョサ最良の作ではないかもしれないが、巨大な物語を紡ぎ続けたリョサにしか書き得ない傑作。

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