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秒速5000km

マヌエレ・フィオール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784838732388
ISBN 10 : 4838732384
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

イタリア肌を刺すような日差しの中二人の少年と一人の少女が恋におちる。20年の歳月を140頁で駆け抜ける大人のためのグラフィック・ノヴェル。アングレーム国際漫画祭最優秀作品賞受賞。

【著者紹介】
マヌエレ・フィオール : 1975年、イタリア生まれ。ヴェネツィア建築大学卒業。スイスの版元アトラビルから刊行された『日曜の人びと』(Atrabile、2004年)で商業漫画家としてデビュー。流麗な色彩が印象的な『秒速5000km』(Coconino Press、2010年)は2011年アングレーム国際漫画祭最優秀作品賞を受賞。『インタヴュー』(Coconico Press、2013年)では一転して、木炭とインクを用いたモノクロの漫画表現に挑戦。漫画作品の日本語訳は本書『秒速5000km』(マガジンハウス、2023年)がはじめて

栗原俊秀 : 1983年生まれ。翻訳家。専門はイタリア文学。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷、2016年)で、須賀敦子翻訳賞、および、イタリア文化財・文化活動省翻訳賞を受賞

ディエゴ・マルティーナ : 1986年、イタリア生まれ。日本文学研究家、翻訳家、作家。ローマ・ラ・サピエンツァ大学東洋研究学部日本学科(日本近現代文学専門)学士課程を卒業後、日本文学を専攻、修士課程を修了。東京外国語大学、東京大学に留学。現在、東京大学他で非常勤講師を務める。処女詩集『元カノのキスの化け物』は読売新聞の書評で「2018年の3冊」の一つとして歌手・一青窈に選出される。「藍生俳句会」会員として、黒田杏子に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 内島菫

    「秒速5000km」は二点の間の距離が主役だ。恋愛がうまくいっていて二人(二点)がほぼ重なる部分ではなく、二点(二人)が近づき交差し離れてゆく運動が描かれている。それが、人物の心情を言語化しない作法と相まって、点(人)そのものに読者の注意が固定されることなく、入れ替わる対の循環が立ち上がってくる。ルチアとピエロ、ピエロとニコラ、ルチアとスヴェン、ピエロとチンツィア、ルチアとニコラといった、恋愛、友情、夫婦の対が別の対の間に入り込み、どれが何の要因か分からなくなってくる。

  • Nishiumi

    初イタリア漫画。今に向き合えない大人たちの、もどかしい恋愛。二度と取り戻せない青春のことをくよくよ考えたってどうしようもないけど、失ってしまったものほど美しい。映画を見ているような心地よさで、シーンの切り替わりが色彩の違いで表現されているのがオシャレですな。建築や風景の描写が綺麗だな、と思ったら建築大学出てるらしい。他の作品もどんどん邦訳してくれー!

  • コリエル

    あわいを色使いと豊かな色調が印象的なイタリアのバンド・デシネ。タイトル通り、5000kmぐらいの隔たりがある男と女の物語。短い尺で20年の青春の時を過ぎ行くのだが、常に上手く行かない関係だけが抜き出されているのがユニークか。彼我の距離が0kmになる瞬間は描かれず、冷たい言葉と無関心がやり取りされていく。でも実は彼らの恋愛のことよりも、外国においてアウトサイダーであることについて語られる枝葉の部分の方が作者の実感が含まれていて印象的だったな。

  • Mark.jr

    何に牽かれて日本の漫画でなく海外の漫画・グラフィックノベルを読むのかと言えば、やはり一番大きいのは絵の魅力でしょう。この作品も水彩画の様な鮮やかな着色に、ラフながらもどこか官能的な人物の描線は、ストーリーテリングに合わせて進化してきた日本の漫画では、滅多にお目にかかれないものです。語られる内容は、あるカップルの出会いと別離と再会、そしてその裏側にあったであろうストーリー。そのほろ苦さもまた良いです。

  • 向山 彰彦

    渋い恋愛と人生の物語。絵にも物語にも、行間がある。老いについても考えさせられる。 関係ないけど、シェルプールの雨傘とかなんとなく思い出した。

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