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繁栄

マット・リドレー

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150503888
ISBN 10 : 4150503885
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人口爆発、環境汚染、貧困拡大、温暖化…われわれ人類の行く末について、悲観的な予言を目にしない日はない。だが実のところ、いまこそは人類史の最高の時代なのだ。明日を暗くするかに見える問題も、多くは良い方向に向かっている。著者リドレーは、ヒトが大成功を収めた要因が「分業」と「交換」であるとし、アイデアの交換=共有によって、さらなる繁栄が到来すると告げる。比類なき“合理的楽観主義者”宣言の書。

目次 : プロローグ アイデアが生殖するとき/ 第1章 より良い今日―前例なき現在/ 第2章 集団的頭脳―20万年前以降の交換と専門化/ 第3章 徳の形成―5万年前以降の物々交換と信頼と規則/ 第4章 90億人を養う―1万年前以降の農耕/ 第5章 都市の勝利―5000年前以降の交易/ 第6章 マルサスの罠を逃れる―1200年以降の人口/ 第7章 奴隷の解放―1700年以降のエネルギー/ 第8章 発明の発明―1800年以降の収穫逓増/ 第9章 転換期―1900年以降の悲観主義/ 第10章 現代の二大悲観主義―2010年以降のアフリカと気候/ 第11章 カタラクシー―2100年に関する合理的な楽観主義

【著者紹介】
マット・リドレー : 1958年、英国ノーサンバーランド生まれ。オックスフォード大学モードリン・カレッジを首席で卒業後、同大で博士号(動物学)を取得。その後『エコノミスト』誌の科学記者を経て、英国国際生命センター所長、コールドスプリングハーバー研究所客員教授を歴任。英国王立文芸協会フェロー、オックスフォード大学モードリン・カレッジ名誉フェロー。リチャード・ドーキンスらと並ぶ科学啓蒙家として世界的に著名で、その執筆活動により全米科学アカデミー図書賞、デイヴィス賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • absinthe

    面白かった。ハイエク万歳な展開。ハイエクは尊敬しているのでこれは楽しい。人類が進歩を重ね時代を下っていく様子が描かれる。最近話題の未来に関する悲観論も一刀両断。これほど楽しい読書体験は、暴力の人類史以来。きわめて良本。悲観論ばかりの昨今、こういう楽観論は少なくなったが。きっと未来は明るいと信じさせてくれる。人類の社会は、トップダウンではうまくいかないこともあるんだね。イノベーションはボトムアップが良い。

  • アナクマ

    人類史に対する楽観また楽観。よく集めたものだ。能天気な片張りも徹底しすぎるとむしろおっかない。◉外れた楽観論を集めても一冊できるはずだが、どのみち未来は分からない。本というものは支持/不支持の二択ではないので、例証の数々は「人類捨てたものじゃない」「本当にそうだったらいいけどな」などと是々非々で楽しく読もう。『楽しい終末』との読み比べも吉。◉私自身は、10年前よりも10年分余計に生きられたということを寿ぐ者だ。楽観派・悲観派いずれも何かしら希望の杖を握って歩んでいることに変わりはないはず。

  • 赤星琢哉

    人類の繁栄の源は「専門・分業」と「交換」。これは人類という大きな括りだけでなく、人が集まる組織・コミュニティにも当てはまる。また、世間一般的に良いと思われていることに対する的確な批判も面白い。例えばオーガニック食品の流行りや、地球温暖化が悪という風潮。「暴力の人類史」と同じく現在が一番繁栄(平和)と主張している。合わせて読むと(混乱するかもだけど)面白いかも。とても勉強になる。

  • くも

    随分前に読んだのだが、『21世紀の啓蒙』(Sピンカー)を読んで思い出した。人類の発明と進歩発展を俯瞰して見せる。技術の発展は害ばかりで利益などわずかしかないと思いがちで、自然破壊や社会の変化の犠牲者ばかりに目を向けてしまうが、人類が今までに積み上げたものの大きさをまとめて実感すると、以下に無知な立場で批判していたか思い知らされる。

  • アナクマ

    (p.157)この難問に対するスミスの答えは、次のようなものだった。社会が機能するのに慈悲心と友情は必要だがそれだけでは十分ではない。なぜなら人間は「つねに膨大な数の人の協力と援助を必要とするのにもかかわらず、一生をかけてもかろうじて数人の知己を得るのが精一杯だ」からだ。言い換えれば、人びとは友情の範囲を超えて、見知らぬ人と共通の利害関係を確立する。ポール・シーブライトの言葉を借りれば、人間は見知らぬ人を名誉友人に変える。スミスは利他主義と利己主義の区別をまんまと曖昧にしてのけたのだ。

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