Books

安倍晋三と日本の大戦略 21世紀の「利益線」構想

マイケル・j・グリーン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784296114269
ISBN 10 : 4296114263
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

吉田ドクトリンとの決別。「自由で開かれたインド太平洋」構想、海洋パワー・日本―。安倍政権が成し遂げた日本の外交・安全保障戦略の大転換。日本研究の俊英が歴史的文脈のもとに、その実相、意義を明らかにする。

目次 : 序章/ 第1章 近代日本のグランド・ストラテジーにおける歴史的ルーツ/ 第2章 中国/ 第3章 アメリカ/ 第4章 インド太平洋/ 第5章 韓国/ 第6章 対内バランシング/ 終章 吉田ドクトリンの終焉

【著者紹介】
マイケル・J.グリーン : シドニー大学アメリカ研究所所長。米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)博士課程修了。SAIS助教授、外交問題評議会シニアフェロー、防衛分析研究所(IDA)研究員、米国防長官室アジア太平洋局上級顧問などを経て、2001年から2005年まで米国家安全保障会議(NSC)スタッフを務めた。当初は日本、朝鮮、オーストラリア、ニュージーランド担当アジア部長、ついで同アジア担当大統領特別補佐官兼上級アジア部長を歴任。その後、米戦略国際問題研究所(CSIS)にて上級副所長/アジア・日本部長などを務めた。2022年6月より現職。5年間日本に滞在経験があり、東京大学で研究を行うとともに、国会議員秘書などを務めた経験もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Yuki2018

    吉田茂の確立した戦後外交政策は米国との同盟による日本の保護が柱であり、これには「見捨てられ」と「巻き込まれ」のリスクが伴う。最低限の武装・憲法九条維持はそれを回避するツールで、自民党保守本流と社会主義勢力が一致できる方針でもあった。しかし冷戦の終結と中国の台頭により地域秩序の維持が危ぶまれる中、吉田ドクトリンとの決別は明らかに必要であり、その変革を成し遂げたのが安倍政権だった。安倍政権の外交・安全保障領域の実績は国際的にも広く認知されており、本書では海外研究者による客観的な評価を知ることができる。

  • kenitirokikuti

    日本語版への序文などを読んだ。マイケル・グリーンったらCSISのひとってイメージなのだが、2022年6月からシドニー大学アメリカ研究所所長になってるのね。グリーンは1980年代に椎名素夫の秘書経験があり、自民党非主流派が分かるのが強みだろう。初期オバマ政権くらいまで安倍晋三への評価は韓国の反アベみたいに金正恩よりも悪いイメージだったそうだが、アメリカがインド太平洋構想を頂戴したこともあり、そうした場では改まっている、とグリーンはいう。

  • たこ焼き

    海軍のほうが陸軍よりも領土拡大の意識が薄く、貿易や移民に興味を持ちやすい。(海洋国家と大陸国家に同様の傾向があるように)かつて侵略を進めたのは陸軍出身者。日本一国の防衛・外交戦略で状況を変えるだけの影響はないが、アジアにおいて中国を除いた役割としては最も大きい。アメリカの声明が日中の自らの行動の正当性に影響を与えるが、アメリカ自身はそれを認識していない。長期政権になると分かった場合、海外のビジネスマンも政治家もその政権の性質について興味を持つようになる。

  • バルジ

    良書。安倍晋三個人の功績を過度に美化せず矮小化せずに評価し、日本の対外戦略の歴史の中でその位置付けを図る。戦後では吉田ドクトリン以来最大の政策的変化を齎した安倍政権下での外交安保政策であるが、その変化は数十年の時を掛けてゆっくりと進展し、安倍政権下で一定の制度的成果を得たと言える。しかし安倍政権下での外交安保政策上のパラダイムシフトは、日本がアメリカを誘導する形でそのアジア戦略を構築した点であろう。同盟の非対称性が叫ばれた時とは隔世の感があるが、国際公共財としての日米同盟の価値はかつてなく高まっている。

  • takao

    ふむ

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items