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周縁のイメ-ジ 中世美術の境界領域

マイケル・カミール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784756699626
ISBN 10 : 4756699626
Format
Books
Publisher
Release Date
December/1999
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

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  • 吟遊

    主にゴシック期の写本を扱い、その欄外に描かれた図像を読み解いていく。芸人やスカトロジーや怪物といった滑稽でばかばかしい図の数々は、中世庶民の生活を映し出し、さらに無名の図像画家たちの「自己」を映してもいる。そうした周縁部は活き活きとして肯定的な遊びに満ちているが、ルネサンス期には本文に従属させられてしまう。

  • あかふく

    中世の写本にはページの内、テクストの外の場に様々な図像があふれている。これら「どっちつかず」の存在は中心に対する周縁として、中心を揺さぶるものであった(ただし根底から覆すようなものではない)。それらの怪物たちは写本だけでなく建築、とくに修道院や大聖堂の周縁部、つまり玄関などに現れる。これらの周縁部に作られるものたちは社会的に下位の人びとを示しもしていた。それを作る画家や彫刻家をも含んで。その自己言及性ゆえ、対象としてテクストを犯さないために自律性が認められる(もちろん関係は結ぶものの)。

  • つだしょ

    1)「周縁」というと小難しいが、中心的なものがあってその周りにあるもののこと。時禱書などの中世写本美術にみることができる、文字の周りにある挿絵などを積極的に再評価し直す試みである。 周知のようにこれまでの美術史では中世美術はルネサンス美術以降のかげになって、ほとんど考古学的な興味の対象ぐらいの意識しかなかった。あるいは、フロイトのバイアスによって恣意的に、いいように利用されるぐらいでしかなかった。しかし、本書において画期的なのは脱/アンチ・フロイト[p44、p140]であることはもちろん、

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