Books

越境を生きる ベネディクト・アンダーソン回想録 岩波現代文庫

ベネディクト・アンダーソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784006004644
ISBN 10 : 4006004648
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

今やナショナリズム論の古典となった『想像の共同体』の著者B・アンダーソンが、自身の人生と研究の軌跡を大きな歴史の流れに位置づけつつ振り返り、日本の若い読者に向けて綴った回想録。欧米の学問的制度の変容、地域研究の誕生と発展、フィールドワークの意味、比較研究の重要性などに触れながら、自らの国や文化、学問的枠組みを越境し、自由に生き・考えることの大切さを説く。

目次 : 第1章 人生の幸運―幼少期からケンブリッジ大学まで/ 第2章 個人的体験としての地域研究―東南アジア研究を中心に/ 第3章 フィールドワークの経験から―インドネシア・シャム・フィリピン/ 第4章 比較の枠組み/ 第5章 ディシプリンと学際的研究をめぐって/ 第6章 新たな始まり

【著者紹介】
ベネディクト・アンダーソン : 1936‐2015年。コーネル大学名誉教授

加藤剛 : 1943年生まれ。一橋大学社会学部卒業。コーネル大学でPh.D.(社会学)。京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 山口透析鉄

    市の図書館本より。専門を超えての研究にどんなものが必要か、そういうことも目指して書かれた自伝的な作品で、日本の現状等については翻訳者(教え子でもある)の加藤剛さんがかなり本分に補足・加筆しています。 英パブリックスクール・イートン校だと昔は体罰等はあったでしょう。私が英国に住んでいた頃もこの問題はありました。 米コーネル大学で職を得て、インドネシアやタイ・フィリピン等でのフィールドワークの様子が活写されています。 スカルノ政権からインドネシア追放措置を受けたり、アナキストであったり、退職後も(以下コメ欄)

  • PETE

    地域研究を切り開いた知性が、複雑な出自と漂泊の子供時代、厳格な英国式古典教養教育に根ざしているのが興味深い。私には到底想像もつかないような移動と滞在、帰還の繰り返しの中で江湖に著作を問う粘り強さ。それとともに、この自伝が東南アジア地域研究の歴史、入門、現状分析を兼ねているのも良かった。邦訳を探して読んでいかなければ。

  • taq

    読むのに骨が折れたが、とてもためになった「想像の共同体」の筆者ベネティクト・アンダーソンが、日本の読者に向けて書いた自伝。学問の、分野と分野の間にある壁をわざと壊しつつ、それが大きな仕事につながったことがよくわかる。興味の範囲が幅広く、しかもそれを楽しんでやっているように見えるのが一流なのかと感じる。自分は人類学関係はまったく素人だが、そんな素人にも学問をやる楽しさが伝わってくる良書だった。

  • ふら〜

    想像の共同体で有名な著者による回想録。生い立ちからインドネシア研究に至った経緯などまさに研究人生を振り返る本。言葉というのはやはり大事ですな。面白く読める。

  • sansdieu

    タイトルから推察できるように、学問のディシプリン(個別科学)の枠を超えて学際研究、地域研究を行ってきた著者がなぜ自分がそれをできたのか、どこで何を対象として学際研究をしてきたのか、そして学問の世界において、古今東西、学際研究はどのようなものであったか、について回想している。元々日本語版の読者のためだけに書かれているぶん、日本の読者にはわかりやすい。しかし、学者の回想録なので、一般読者に理解しやすい章とそうではない章とがある。たとえば、第一章と第五章は越境指向のあるどの読者が読んでも、興味深く感じるだろう。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items