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国際秩序 下 日経ビジネス人文庫

ヘンリー・キッシンジャー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784296115716
ISBN 10 : 4296115715
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

冷戦時代の枠組みは、アメリカ、ヨーロッパ先進国、ソ連といった限られた地域の国々が参加して作られた制度であった。しかし、冷戦終結後、中国、インド、ブラジルが発言力を強める一方、ロシアは自国の衰退を直視することを拒否し、様々な行動に踏み切っている。この「真にグローバル化した」国際環境において、どのような「国際秩序」が作られるべきか?いま最も重要な話題にキッシンジャーが挑む。

目次 : 第6章 アジアの秩序に向けて―対決か協調か?(アジアの国際秩序と中国/ 中国と世界秩序 ほか)/ 第7章 「すべての人類のために行動する」―アメリカとその秩序の概念(世界という舞台におけるアメリカ/ セオドア・ルーズベルト―世界の大国アメリカ ほか)/ 第8章 アメリカ―矛盾をはらんだ超大国(冷戦のはじまり/ 冷戦の秩序のさまざまな戦略 ほか)/ 第9章 テクノロジー、釣り合い、人道意識(核時代の世界秩序/ 核拡散の問題 ほか)/ 結論 私たちの時代の世界秩序は?(国際秩序の進化/ 私たちはここからどこへ向かうのか?)

【著者紹介】
ヘンリー・キッシンジャー : 元国家安全保障問題担当大統領補佐官、元国務長官、国際政治学者。キッシンジャー・アソシエイツ会長。1923年生まれ。ドイツ出身。ナチスの迫害を逃れて米国に亡命。第二次世界大戦では米陸軍に所属し、ヨーロッパ戦線で戦った。復員後にハーバード大学に進学。69年にはニクソン政権の国家安全保障問題担当大統領補佐官に就任。フォード政権では国務長官を務める。ベトナム和平を実現したパリ協定の締結によって、73年ノーベル平和賞受賞。今日に至るまで米国の外交・安全保障政策に多大なる影響を及ぼしてきた人物

伏見威蕃 : 翻訳家。1951年生まれ、早稲田大学商学部卒。ノンフィクションからミステリー小説、軍事未来小説まで幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • TS10

    下巻では、中国とアメリカ、将来の世界秩序について論じる。ウェストファリア条約以降、ヨーロッパ諸国によって定義された正統性に基づく国際秩序(ウェストファリア・システム)を、グローバルな規模で正統性の均衡を取り直した上で、世界秩序として再構築するべきだというのが本書の要旨だろうか。しかし、インターネット生活の中で育つだろう将来の指導者にその実行が可能か著者は強く憂慮する。後半は抽象的な表現が多く、あまり理解できなかった。上下巻通して定訳を無視した訳語の選択に違和感を覚えたので、いつか原書で再読したい。

  • Hiroshi

    下巻はアジアの中国の後にアメリカをセオドア・ルーズベルトから見ていき、テクノロジーの進化とそれによる人間意識の変化を見て21世紀の国際秩序を確認していく。中国は皇帝支配が始まってから朝貢で周辺国を支配していたので、ヴェストファーレン体制の発想がない。毛沢東の共産党になってもその雰囲気があり、それとヴェストファーレン体制の中間の秩序を保っている。アメリカは議会からなる共和国であり自由思想を輸出している。ヨーロッパは秩序システムから道徳の原理を外したが、アメリカには相手の信仰や信念を変えようとする精神がある。

  • 青いランプ

    キッシンジャーが書くから、どんなことを書くのか、ワクワクして読んだが、彼なりの世界史の理解だった。面白いというより、「へー」という本だった。

  • ゼロ投資大学

    世界の警察として地球上のあらゆる場所で国際秩序の形成に関わってきたアメリカ。核兵器の拡散と冷戦の進行によって、国際社会は危ういバランスで均衡が保たれていた。

  • Shinsuke Mutsukura

    コイツは、アジアやイスラムについては勉強はしてるが、あまり理解してねぇようだな。自分が優秀だって頭でいるからだろうと思う。Chinaをモンスターにしちまったのも、コイツの所為だから、胸糞が悪くなった。

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