ブルーノ・ラトゥール

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虚構の「近代」 科学人類学は警告する

ブルーノ・ラトゥール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794807595
ISBN 10 : 4794807597
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 第1章 危機(ハイブリッドの増殖/ ゴルディアスの結び目を再び結ぶ ほか)/ 第2章 憲法(近代の「憲法」/ ボイルと対象としてのモノ ほか)/ 第3章 革命(自らの成功の犠牲になった近代人/ 準モノとは何か ほか)/ 第4章 相対主義(アシメトリーをいかに解消するか/ 拡大シメトリーの原則 ほか)/ 第5章 配分のやり直し(実現不可能な近代化/ 最後の吟味 ほか)

【著者紹介】
ブルーノ・ラトゥール : 1947年、フランスのボーヌ生まれ。哲学者としての経験を積んだのち、人類学者になる。1982年から2006年までパリ国立高等鉱業学校で教授職を務め、その後、パリ政治学院に移る。現在は同学院の「組織に関する社会学センター」の教授および副学長。またカリフォルニア大学UCSD、ロンドン大学LSE、ハーバード大学科学史学部の客員教授を務めるなど海外でも活躍している

川村久美子 : 上智大学卒業後、コーネル大学にて社会学修士号、東京都立大学にて心理学博士号を取得。現在、武蔵工業大学環境情報学部准教授。専門は環境社会学、科学社会学で、「環境科学技術と社会」が主な研究領域(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • hitotoseno

    今世紀に至って進行の速度が高まっているように思われる地球温暖化の議論においては様々な見地からの意見が寄せられる。気候学はもちろんのこと、政治学、経済学、文明論、技術論、エコロジーなどなど……まさしく温暖化は地球全体で考えていかなければならないものであり、諸学の知見を総動員しなければいけないと証明するかのような状況だ。が、よく考えてみるとそれは近代化が用意した枠組みから外れることを意味するのではないか? 社会と自然は近代化によって切り離されたとされる。だが今やこの二つの領域は接合されてしまったかのようだ。

  • roughfractus02

    観察から自然法則を見出し、自然法則を前提に観察する。その循環が科学の中で行われるとき、構築主義的な姿勢で科学は作られるとした著者は、社会から自然法則が独立して普遍的であるとする従来の科学観を批判しつつ、その一方で社会が科学を作るという構築主義自身も批判するために、ネットワークの一時性を強調した。この姿勢を自ら「非還元」的と呼ぶ著者は本書で、還元主義的な世界の捉え方そのものに的を絞り、虚構、近代という言葉において検討する。科学と社会はくっきり区別されるのではなく、準主体、準客体の非還元的な連関にあるという。

  • ざっきい

    科学人類学なる単語に惹かれ読んだ本。1991年、ベルリンの壁崩壊直後に出版。それ以前から盛んであった「社会」と「科学」の分離を考察している。近代人のものの見方はカテゴリー毎に分散化され、人類学が各地域で適用しているような包括的見方ができていないが、事実は混沌とした、人とそれを取り巻く環境の相互作用の歴史の中で創られているといった内容。個人的には、現在この指摘は自然と広まっている印象だがどうだろうか。本文は抽象度が高く繰り返しも多いため、よくまとまっている訳者解題を読む方が面白い。

  • 井蛙

    「我々は近代人であったことなどない」は未だに近代であるからこそセンセーショナルに響く。 この本の最大の成果は、今日絶対的なものと捉えられている科学も社会的な諸々のコンテクストから自由でないことを示したことだろう。 しかし彼が結論として提示する「モノの民主主義」はやや陳腐な感が拭えない。あるいはこのアイデアをぼくたちがどう読むか、が課題になるのだろう。

  • ふるかわ

    やはり面白い

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