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Symphony No.0 : Schmitz / NDR Symphony Orchestra (1961)

Bruckner (1824-1896)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
MR2454
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


ブルックナー:交響曲第0番
パウル・シュミッツ&北ドイツ放送交響楽団


パウル・シュミッツは、1898年にハンブルクに生まれ、1992年にミュンヘンで没したドイツの指揮者。ピアノとオルガンを学び、作曲をエルンスト・トッホに、指揮をフルトヴェングラーに師事しています。
 コレペティトゥーアからキャリアをスタートし、1921年、23歳の時にワイマールのカペルマイスターとなり、その後、シュトゥットガルト歌劇場の指揮者となります。
 1927年にはクナッパーツブッシュ時代のバイエルン国立歌劇場の指揮者陣にも名を連ね、1933年にはワルターが辞任に追い込まれたゲヴァントハウス管弦楽団で、後任のアーベントロートのもとで指揮をするようになり、同地のオペラや、放送交響楽団でも活動を展開。
 パウル・シュミッツは、当時のドイツ政府の「国民啓蒙・宣伝省」により「かげがえのない芸術家」と認定された、フルトヴェングラーと15人の指揮者のうちの一人でもありました。

 ヘルマン・アーベントロート[1883-1956]
 カール・ベーム[1894-1981]
 カール・エルメンドルフ[1891-1962]
 ロベルト・ヘーガー[1886-1978]
 オイゲン・ヨッフム[1902-1987]
 オスヴァルト・カバスタ[1896-1946]
 ヘルベルト・フォン・カラヤン[1908-1989]
 ハンス・クナッパーツブッシュ[1888-1965]
 ヨーゼフ・カイルベルト[1908-1968]
 ルドルフ・クラッセルト[1879-1954]
 クレメンス・クラウス[1893-1954
 ハンス・シュミット=イッセルシュテット[1900-1973]
 パウル・シュミッツ[1898-1992]
 ヨハネス・シューラー[1894-1966]
 カール・シューリヒト[1880-1967]

戦後のシュミッツはしばらくはライプツィヒを拠点に指揮をおこなっていたものの、やがて西側に出てカッセルの音楽総監督を1963年まで務めたのち、ライプツィヒに再び拠点を移し、1973年に引退するまで指揮をおこなっていました。
 こうした戦後のローカルなキャリアのおかげで、レコーディングも少なく、ダルベールのオペラ『低地』全曲(EMI)と、ロルツィングの『密猟者』抜粋(DECCA)、そしてフォルデシュの伴奏を務めたベルリン・フィルとのモーツァルト:ピアノ協奏曲第21番(DG)のほか、アリア集やシュポアの協奏曲、オペラのライヴ録音などがあったくらいだったので、ドイツ国外での知名度も低かったようです。
 しかし、かつてはベームやカラヤンらと共に「かげがえのない芸術家」に選ばれていた指揮者だけに、その指揮ぶりも気になるところです。

 今回登場する作品は、ブルックナーの交響曲ニ短調、いわゆる第0番、ヌルテです。交響曲第1番の後に作曲されたこの曲は、ベートーヴェンの第九に影響を受けた作品で、初演の機会を逸したこともあって、その後、まったく演奏されず、ブルックナーの没後四半世紀以上を経てようやく日の目を見ています。
 現在ではすでに20種類を超える録音が存在するほどの人気を得ていますが、それでも知名度はまだ低いので、このような初期の録音の登場は、モノラルとはいえ歓迎されるところです。
 オーケストラがシュミット=イッセルシュテット時代の北ドイツ放送交響楽団というのも嬉しいところで、暗めで重厚な響きはなかなか魅力的です。(HMV)

【収録情報】
● ブルックナー:交響曲第0番ニ短調


 北ドイツ放送交響楽団
 パウル・シュミッツ(指揮)

 録音時期:1961年
 録音方式:モノラル(放送用セッション)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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冒頭から弦の渋い音色に引き込まれる。現代...

投稿日:2025/04/08 (火)

冒頭から弦の渋い音色に引き込まれる。現代のオーケストラからは聴くことのできない音色だ。指揮のシュミッツ(1898〜1992年)は、曲全体を見通したうえで、適度なテンポ変化によって部分ごとの関連を明快に表現している。各楽器の音量のバランスに配慮するとともに、低弦をしっかり鳴らすことによって重量感のある演奏になっており、聴き終えたあとに充実感が得られる。0番を単独で、しかも大変丁寧に演奏している点から、この指揮者は0番に強い愛着を持っていたのではないだろうかと推測される。

小川バッハ さん | 宮城県 | 不明

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ブルックナーの交響曲第0番を収録したCDで...

投稿日:2021/01/17 (日)

ブルックナーの交響曲第0番を収録したCDです。 パウル・シュミッツ指揮、北ドイツ放送交響楽団による演奏です。 シュミッツは現在では忘れられた指揮者ですが、HMVのその詳しいシュミッツのプロフィールを読む限り戦前はカラヤンやフルトヴェングラーらと同じぐらい重要な指揮者と見られていたようですが、戦後はドイツ・ローカルで活躍していた事もあり、録音は大変少なく残された録音はいずれも伴奏物(フォルデスのモーツァルトのピアノ協奏曲21番が有名か)ばかりなので、シュミッツ単独のアルバムは嬉しいです。 この音源何も書いてないので、初出かは不明ですが、CDになるのはこれが初では無いかと思います。 シュミッツはフルトヴェングラーの弟子だそうですが、師匠のスタイルとは違い、書かれた楽譜を丹念におこしていく、職人的スタイルの演奏です。 地味ではありますが、個人的に好感の持てる演奏です。 オケの北ドイツ放送交響楽団はシュミット=イッセルシュテットに鍛えられただけあり、技量が大変高いです。 1961年放送用にスタジオ録音されたもので、全体的に古さは感じる音質です。 とは言え同年代の録音では良い方で、ヒストリカル録音に慣れているのでしたら大丈夫でしょう。 ただ放送用という事もあってか各楽器の音が明瞭なので、マイクを幾つか立てて録音されたのかも知れません。 廉価盤というだけあって、ジャケットは紙ペラ一枚、指揮者のプロフィールがあるだけで楽曲解説がないのは良いとしても、この録音がどういう経緯で行われたかのような事は記載があっても良かったかも。

レインボー さん | 不明 | 不明

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