ブリュノ・ラトゥール

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社会的なものを組み直す(仮)アクターネットワーク理論入門

ブリュノ・ラトゥール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784588010903
ISBN 10 : 4588010905
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

物事がめまぐるしく変化し、分野の境界があいまいになっていく社会を、従来の社会学はもはや記述することができない。技術社会論、情報論、経営学、地理学、人類学、哲学、アートなど、領域を超えて注目されるアクターネットワーク理論をラトゥール自身が解説する。

目次 : 連関をたどる務めに立ち帰るには/ 第1部 社会的世界をめぐる論争を展開させるには(論争を糧にすることを学ぶ/ 第一の不確定性の発生源―グループではなく、グループ形成だけがある/ 第二の不確定性の発生源―行為はアクターを超えてなされる/ 第三の不確定性の発生源―モニにもエージェンシーがある/ 第四の不確定性の発生源―“厳然たる事実”対“議論を呼ぶ事実” ほか)/ 第2部 関連をたどり直せるようにする(社会的なものをたどることは、なぜ難しいのか?/ 社会的なものをフラットな状態に保つ方法/ 第一の手立て―グローバルなものをローカル化する/ 第二の手立て―ローカルなものを分散させ直す/ 第三の手立て―複数の場を結びつける)/ 社会から集合体へ―社会的なものを組み直すことは可能か

【著者紹介】
ブリュノ・ラトゥール : 1947年、フランス東部ブルゴーニュ地方のボーヌ生まれ。1975年にトゥール大学より哲学で博士号を取得。1982年から2006年までパリ国立高等鉱業学校教授、その後、2017年までパリ政治学院で教授を務めた。現在は、同学院名誉教授

伊藤嘉高 : 1980年生まれ。2007年、東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。山形大学大学院医学系研究科助教、講師を経て、2018年から新潟医療福祉大学医療経営管理学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 逆丸カツハ

    自分の書いた本と似ていると言われたので読んだ。うーん。相対性理論の解釈が誤っているように思う。ラトゥールは社会を説明する言葉が多になることの喩えとして、それを持ち出していよう思えるが、相対性理論はあくまで説明する言葉としては一であり、適切ではないように思う。不確定性原理の喩えは概念の濫用のように思う。量子力学のそれは速度が定まるとき位置が定まらないなど、物理的に定まらない状態を示す原理で、マクロな社会に言及する際に喩えで用いるのは適切でないように思う。

  • roughfractus02

    コントからブルデューまでの社会学は、「社会」概念を「すでにひとつに組み合わさった」事物として扱う。が、「社会」には5つの不確定性(グループ、行為、モノ、事実、社会科学の研究実践)があり、社会は事物として扱えないと著者はいう。本書では、近代化の過程で文明の秩序を確保してきた「社会的」なる概念を、諸アクターの不確定な連関(assosiation)として「組み直す」。その際、デュルケムと論争したタルド社会学を軸に、著者は変化を続ける連関を観察する目的で、actionに連関する様々なactonなる概念を導入する。

  • 袖崎いたる

    ANTのモデル、魅力的だけど実践に落とし込んでいくのは課題あるなぁ。途中で社会の役に立ちたい学生との対話があるんだけど、ANTの方は「役に立たないから役に立つんですよ!」とか言ったりしてて笑える。そんで批判社会学、再帰性とか言っちゃってる系の社会学を批判しまくる。そこでは当事者への決めつけがあって失敗する可能性がないから。つまりその他のアクターが働きかける余地がないから。余地はネットワークを構成する隙間のこと。じわじわインストールしなきゃだなぁ。

  • Bevel

    誰しも意見は変わってくものだけど、後の本と比較したときのこの本の「我の通し方」本当に好きじゃないなと思う。うまくいえないけど。既存の社会学をひとまとめに批判して、自分のポジションを立てるのだけど、理論なしの方法みたいな形で批判を受け付けないところ、理解しようとして質問する人に対して、チャリタブルじゃない返答をして従属させようとする感じなどなど。カロンとかローの論文は読む気がするけど、こいつはまじで。。。となる。現代思想の悪いところを煮詰めたものが受け継がれているという感じ。

  • Mealla0v0

    従来の社会学を、社会的なものによる説明(社会理論)によってアクターを覆い尽くしてしまう「社会的なものの社会学」と呼び批判し、ANTの「連関の社会学」と区別する。ANTは、アクターそれ自身の説明に耳を傾け、議論を呼ぶ事実を重視し、連関を組み直すことを提起する。非常に抽象的で、概略としてはわかるが、具体的にはわかりにくいといった印象。例えば『ブラタモリ』のような、地層が岩石などがエージェンシーを発揮して、人間がこういう暮らしをするようになった、といったものがANTのイメージだろうか。

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