フリードリヒ・アウグスト・フォン・ハイエ

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隷従への道 全体主義と自由

フリードリヒ・アウグスト・フォン・ハイエ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488013035
ISBN 10 : 4488013031
Format
Books
Publisher
Release Date
July/1992
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    まず本書が1944年という第2次世界大戦中の書であることを押えておく必要がある。各国は大なり小なり戦争経済にあり、それは統制を伴っていた。計画経済(集産経済)が必然的に人々の自由を奪っていくという議論は首肯できる(現に社会主義はこれによって崩壊したし、毛沢東主義、ポル・ポトの愚行にも行き着く)が、例えば第1次大戦の頃からドイツの社会主義がヒトラーを準備したという議論は、執筆時の制約からスターリンのソ連を表立って批判しにくいとしても、十分に論証されているとは言いがたい。全体に議論がやや雑ぱくな印象。

  • まると

    若い頃から実現するなら理想的に違いないと思ってきたのは、民主主義的社会主義だった。しかし、ハイエクはこの著名な本で、再三再四「そんなの無理」と一刀両断にしている。ハイエクにとって社会主義とは、個人より国家を優先すること。だから民主主義は成り立たない。計画経済を採用すれば、必然的に個人の自由は制約され、独裁に陥るのだと説いている。やや理論に強引さも感じるが、統制型の市場経済を採用する現代の中国共産党が、許容範囲を超える経済人・経済行為を見つけるたびに力で封じ込めているのを見ていても、頷ける部分は少なくない。

  • たばかるB

    初版は1954年、原本は1944年出版。戦時中にナチズムに対してのイギリス専門家の認識が誤っていることを主張したい作者が、共産主義と民主主義に対応する全体主義として位置付けを行った。ドイツを出発点とする社会主義が国内でどのように駆逐されたか、さらにその伝播がいかにして広がったかに着目して、イギリス国内の赤派の軟弱さや、レーニンの解釈を非難する点などが多かったという点で反共の意味合いはだいぶ強かった。

  • CCC

    左ー右は偽の論点で、真の問題は全体主義ー自由主義の対立である。と、ずっとそんな話だった感じが。経済学というよりは倫理、社会学っぽかった。数字も全く出てこないし。強いられた善行には道徳的価値がない、といった美学めいた記述も。設計主義に対し、個人の自由を奪うと強く反対している。しかし災害や病気への対応の話等、競争を阻害しないなら……、とトーンダウンするような慎重さもところどころで見られ、それが本書のバランス感覚を保っているようにも思われた。

  • 6ちゃん

    社会主義はやがて独裁体制を引く全体主義となることを看破した書。中央政府がすべてを計画する社会主義体制では、近代社会の複雑な社会構成や利害関係に耐えうる計画を出すことは不可能に近い。そのため、大衆に理解しやすい単純なスローガンを掲げる極端な政策に陥りやすく、頂点に立つ者も万人を思いやる性質ではなく、その逆になる。計画がすべての社会では、その妨げになる個人の自由は極端に制限され、上から下への命令に服従することが必須となる。 人間社会は理性のみで制御可能とするのは誤り、とすることが、本書の底流にある。

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