Books

リャマサーレス短篇集

フリオ・リャマサーレス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309208534
ISBN 10 : 4309208533
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

名作『黄色い雨』の著者による集大成。世界の片隅への愛と共感が魂を震わせる珠玉の21篇。

目次 : 1 僻遠の地にて(冷蔵庫の中の七面鳥の死体/ 自滅的なドライバー/ 腐敗することのない小説/ 夜間犯罪に対する刑の加重情状/ 遮断機のない踏切/ 父親/ 木の葉一枚動かんな)/ 2 いくら熱い思いを込めても無駄骨だよ(ジュキッチのペナルティー・キック/ マリオおじさんの数々の旅/ 世界を止めようとした男の物語/ 姿のない友人/ いなくなったドライバー/ 行方不明者/ 依頼された短篇/ 尼僧たちのライラック アレハンドロ・ロペス・アンドラーダに/ ラ・クエルナの鐘/ 暗闇の中の音楽/ 夜の医者/ プリモウト村には誰ひとり戻ってこない/ 明日という日(寓話))/ 3 水の価値

【著者紹介】
フリオ・リャマサーレス : 1955年、スペイン北部のレオン県ベガミアン村で生まれる。マドリッド大学法学部を卒業後、弁護士、ジャーナリストを経て、詩人、小説家として活動をはじめる

木村榮一 : 1943年、大阪市生まれ。神戸市外国語大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • (C17H26O4)

    三部構成。13作品からなる第二部がよかった。スペイン内戦、鉱山、忘れられた土地の寂寥感。既読作を思い起こさせるものがいくつかあった。特に印象に残ったのは「行方不明者」。行方不明のおじの名前がアンヘルということもあり『狼たちの月』のラストと繋がっているように思えた。短篇でなく中篇、長篇で読んでみたいようなものも。第一部はブラック・ユーモアを感じる7作品。第三部は1作品のみ。

  • ヘラジカ

    『黄色い雨』を読んだのはかれこれ10年近く前。細部はよく覚えていないものの、圧倒的な存在感を持った傑作だったことだけは記憶している。それ以来のリャマサーレスなので刊行前から非常に楽しみにしていた。起承転結がしっかりしたお手本のような短篇が多く「唸るような傑作」とまでの作品はないが、掌篇に至るまでどれもクオリティは非常に高い。テーマや作風ががらっと変わる後半は『黄色い雨』に通ずる、一種”荘厳さ”を感じさせる哀愁を帯びた作品も多かった。ちなみに『黄色い雨』に併録されていた短篇二篇も収録されている。

  • ちえ

    数年前『無声映画のシーン』『黄色い雨』『狼たちの月』を読んだ後に購入していたリャマサーレスの短編集。前半のT部はブラックユーモアが多く、内戦やその後の歴史の中で失われた故郷や帰れない過去への哀愁や寂寥感を感じるU部が、より先に読んだ3冊に繋がる様に感じた。好みは「木の葉一枚動かんな」「マリオおじさんの数々の旅」「姿のない友人」「行方不明者」「尼僧たちのライラック」「暗闇の中の音楽」「夜の医者」「プリモウト村には誰ひとり戻ってこない」翻訳の木村榮一氏の長い後書き、良質な外国文学を多数読める幸せを思う。

  • フランソワーズ

    締め切りが迫っても書けない小説家を主人公にした一編の中で書かれている「孤独、忘却、生と死にまつわる神秘」。それにスペイン内戦の傷痕_。これがリャマサーレス世界の主要テーマ。そしてそれを創作に昇華させる彼の表現は簡潔でありながらも、詩的。おかしさともの悲しさがないまぜになって、思わずため息がもれてしまうほどの読後感に包まれます。そしてやっぱり、わたしはリャマサーレスが大好き!(中でもお気に入りは、『遮断機のない踏切』、『木の葉一枚動かんな』、『暗闇の中の音楽』です)。→

  • かもめ通信

    『黄色い雨』を連想させるダムに沈んだ町や周囲から隔絶された田舎の話もあれば、『狼たちの月』を思い起こさせる、内戦をモチーフにした作品も。そうかとおもうと「自滅的なドライバー」のように、(えー!ちょっと待って!ダメだよ!まずいよ!見てられないよ!)とハラハラしすぎて、思わず目を覆いたくなるような作品や、〆切が迫るのに原稿が書けない作家の苦悩を描く作品もあって。全部で21篇。次々と一気に読むよりも、少しずつ、ゆっくり味わいながら読むのがお勧めの短篇集だ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items