French Piano Concertos Vol.2 : Florian Uhlig(P)Pablo Gonzalez / Deutsche Radio Philharmonic

フローリアン・ウーリヒ/フランスのピアノ協奏曲集 Vol.2

ドイツの中堅ピアニスト、フローリアン・ウーリヒが演奏するフランス近現代のピアノとオーケストラのための作品集。これは、2011年から2012年にかけて録音された「フランスのピアノ協奏曲集」の続編ともいえる選曲であり、ブーランジェの『幻想曲』など、前作よりも更に珍しい作品が含まれています。
　フランセの協奏曲は全曲が20分に満たないコンパクトな作品ですが、ピアノが目まぐるしく動き回る楽しい第1楽章、穏やかな第2楽章、コケティッシュな第3楽章、活発な第4楽章と、メリハリのある楽しい構成でできています。「6人組」ただ一人の女性メンバー、タイユフェールの『バラード』も珍しい作品。美しいピアノのアルペッジョで始まる神秘的な曲です。教育者として名高いナディア・ブーランジェは、活動の初期には作曲も手掛けていましたが、妹リリの才能に勝てないと悟ったとして、1918年にリリが早世した後は一切作曲をしませんでした。この『幻想曲』は彼女の残された僅かな作品の一つです。
　ウーリヒの演奏は、きらめくような音色が特徴的。フランス音楽が持つ微妙なニュアンスも余すことなく表現されています。(輸入元情報)

【収録情報】
● ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲ニ長調
● タイユフェール:ピアノと管弦楽のためのバラード (1920-1922)
● ナディア・ブーランジェ:ピアノと管弦楽のための幻想曲 (1912)
● フランセ:ピアノ協奏曲 (1936)

　フローリアン・ウーリヒ(ピアノ)
　ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
　パブロ・ゴンザレス(指揮)

　録音時期:2015年11月9-14日
　録音場所:SWR Studio Kaiserslautern, Emmerich-Smola-Saal
　録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)