洋館をはじめ、お城や宮殿に萌えるわたくしですが、並んで廃墟にも心ときめきます。 それがひとつに合わさった廃城、廃教会です、たまらないです！ 表紙にもなった『ロック・オブ・カシェル』の灰色の旧王城に曇天と緑のコントラスト。 屋根がなく、空を仰ぐ『メルローズ修道院』。 木々に彩られ、聳える『ミランダ城』。 満点の星空や立ち込める暗雲、流れる霧のもとに。 あるいは紅葉や生き生きとしげる緑、生き物たちとともに。 ひっそりと朽ちていく美しい建物たち。 そう簡単には辿り着くことのできない景色に想いを馳せる。 イメージが遊び始める。 創作の世界が広がる。 写真集を見るたびに、物語が生まれる感覚が、物語の卵がかえりそうな感覚がとても好きです。

『世界の路地』歩行中の視点のようにページをめくる毎の発見。散歩を堪能してゆくように目で読み解く景色の数々。道と町の醸し出す空気感、小路と両脇に立ち並ぶ生活感、その土地特有の建築物、雰囲気漂う景観のデザイン、珍しいカラフルな配色の外壁、装飾の施された窓辺、こまやかな石畳みの道、寄り添う植物や鉢植え、端整な階段のたたずまい、水際すれすれまでの生活圏、街に流れている風、射し込んで居る陽光の加減。さまざまな魅力を感じながら、海外の歩行者目線の眺めを手元で楽しめます。

デザインから見る様々なホテル。ホテルを目的に旅をしてみたくなります。建築やデザインが好きな方にプレゼントしたくなる本です。

世界各国のかわいらしい家がたくさん登場する、とても楽しい本です。個人的には、フランスやロシアのお家がとてもかわいいと思いました。コンパクトな本ですし、何度でも読み返したい本です。