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ISBN 10 : 4480089047
Content Description
「理性的な人なら誰にも疑えない、それほど確実な知識などあるのだろうか」。この書き出しで始まる本書は、近代哲学が繰りかえし取り組んできた諸問題を、これ以上なく明確に論じたものである。ここでは、分析的な態度を徹底しつつ、人間が直接認識しうる知識からそれを敷衍する手段を検討し、さらには哲学の限界やその価値までが語られていく。それはまさしく、20世紀哲学の主流をなす分析哲学の出発点でもあり、かつ、その将来を予見するものであったともいえよう。今日も読みつがれる哲学入門書の最高傑作。待望の新訳。
目次 : 現象と実在/ 物質は存在するか/ 物質の本性/ 観念論/ 面識による知識と記述による知識/ 帰納について/ 一般的原理の知識について/ アプリオリな知識はいかにして可能か/ 普遍の世界/ 普遍に関する私たちの知識/ 直観的知識について/ 真と偽/ 知識、誤謬、蓋然的な見解/ 哲学的知識の限界/ 哲学の価値
【著者紹介】
バートランド・ラッセル : 1872‐1970。イギリス生まれ。ケンブリッジ大学で数学・哲学を学ぶ。ホワイトヘッドとの画期的な共著『プリンキピア・マテマティカ』によって数学基礎論に貢献。記号論理学を大成するとともに存在論・認識論に適用し、分析哲学の始祖として二〇世紀哲学の流れを決定づけた。平和運動・社会運動にも挺身し、社会評論や倫理問題に関する著作も数多い。1950年、ノーベル文学賞受賞
高村夏輝 : 1972年、大阪生まれ。東京大学大学院総合文化研究科(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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