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過去と未来の間 政治思想への8試論

ハンナ アーレント

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622036487
ISBN 10 : 4622036487
Format
Books
Publisher
Release Date
September/1994
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

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  • 34

    アーレントにとって近代の社会的領域の出現はきわめて逆説的な、人間の生の可能性を根こそぎにしかねない危険な歴史的現象であった。そこで私的なものは公的なものと化し、公的なものは私的なものと化し、ついにはまったく無区別的なハラスメントのゾーンにどろどろに溶かし込まれてしまう。最後のステップをアーレントは知らなかったが、このつぶやきに充ちた世界を眼にして彼女ならなんといっただろう。彼女の教育に対する保守的な提言を見ると、(その見解が正しいとしても、あるいはそれゆえに)今日の状況に対して無力であったとも予想される。

  • chanvesa

    プラトン(「洞窟の比喩」)との闘い、そしてマルクス・キルケゴール・ニーチェと同様にプラトンから派生した近代との闘いについて過去と未来の裂け目でいかなる立ち位置を持つか、興味深い提示が多い。権威主義・暴政・全体主義の統治を「ピラミッド・1:その他(平等)・玉葱構造(132頁)」と指摘した見事さ。「文化の危機」における「たとえプラトン批判がすべて正しいとしても、それでもプラトンの方が友とするにふさわしい」、その選択を文化とする思考と、「共同で考える」(318頁)ことが全体主義に対する異物になりうると思う。

  • wadaya

    完全に私の解釈になってしまうので参考にするのは避けていただきたいと思う。正直、アーレントの初めの一冊に選んだのは失敗だったかと不安になるほど難解だった。正確には違う概念かもしれないがサルトルの「アンガジェ」をイメージした。行動によって言葉だけの偽善者から逃れたい。我々は態度を迫られる。小説、評論に限らず、ネットでの主張、批判でもいい。自分が善だと思うことを、特に政治的な発言をするなら、なぜ君は顔の見えない批判を繰り返すばかりで自らが政治家として立たぬのか?こう問われて君は明確な返答ができるだろうか?→

  • ラッシー

    1年半前にしたものを通読と呼ぶとすれば、今回は「想起(remembrance)」「世界の継承・更新」「時間意識」の観点から読み直しました。彼女の「世界概念」はまだつかめてない気がする(そもそもそう多くは語ってないように思うし、もしかしたら別著書案件かも)。

  • ラッシー

    章により理解度がバラバラだが、「自由とは何か」での伝統整理と再定義は極めて深い洞察だと感じる。「教育の危機」は、完全にデューイら進歩主義へのビーフで、プラグマティズムの教育手法を徹底的に批判しているが、一方で最終的に目指すところ・理念としては彼らと遠くないかむしろ同じなのではないかという気さえする。

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