Books

ハイネ詩集

ハインリヒ・ハイネ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102173015
ISBN 10 : 4102173013
Format
Books
Publisher
Release Date
July/1996
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 新地学@児童書病発動中

    ロマン派の代表格ハイネの詩集。ハイネの詩集をまとめて読むのはこれが初めてだったが楽しく読めた。失恋をテーマにした抒情詩は私の好みから外れていたが、ロマンチックな感情に浸りながら、現実の世界に目を向けるほろ苦さが良かった。夢と現実の相克を描くものが多くて、それはハイネのユダヤ系ドイツ人という出自から来るものかもしれない。Uに収められた詩は音楽的で、スケールが大きく、ハイネの詩魂が躍動しているのを感じた。名翻訳者だった片山敏彦氏の訳詩も素晴らしい。

  • たーぼー

    ハイネの苦悶。それは打ち砕かれた故郷への想いに映される。しかし、絶望の淵にあっても小さな星々が煌めく夜空を見上げ、これに触れようと手を伸ばす彼の姿は、たとえ足元が不安定で支えを見出せなくとも、生への畏敬と溢れんばかりの他者への愛を忘れることはない。もし、瞬時に数里を飛べる靴があったなら何処にいけばいい?ハイネは教えてくれる。幾多の峰を越え愛しい人の元へ急げばいい。もし、懐疑でいっぱいの頭とモヤモヤが零れ落ちそうな胸を抱えているなら何処にいけばいい?ハイネは教えてくれる。憂いの歌を携えながら旅に出たらいい。

  • しゅてふぁん

    読んでいて心地いいなと思った詩が多くあり、それらの訳文は五音と七音の繰り返しだった。素敵な翻訳!まるで万葉集の長歌を読んでいるみたい(笑)『君が瞳を見るときは たちまち消ゆるわが憂い。君にくちづけするときは たちまち晴るるわが思い。 君がみむねに寄るときは 天の悦びわれに湧き、君を慕うと告ぐるとき、涙はげしく流れ落ちたり。(P46)』

  • ころこ

    思いのほか外界の描写が多く、内面の描写は少ない。ロマン主義とは、発展段階があったならば近代化の途上で歴史的に必ず通るものであり、そこがフランス革命であり、日本に輸入されたときに明治の近代化と言文一致の時代的な必然だったということだろう。したがって訳文と共に受容され、受容された時代の文脈でいま読まれていないのも必然だ。訳者はロマン・ロランも訳していたことからも容易に想像がつく。

  • aika

    恋心と自然が溶け合って、五線紙のうえに美しい旋律が紡がれているような心地になりました。「わが悲しみのよいゆりかご」という詩が好きです。心から愛したひと、そしてそのひとと出会った場所に、狂気的で熱情的な感情を発露しながら、一生の別れを告げる哀しみが溢れていて、はっとさせられます。たとえ叶わなくても、思いが届かなくても、一喜一憂しながら思い続ける究極の片思いが、ハイネの詩の原動力なんですね。訳文の文語的な言葉遣いが難しく感じました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items