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自己言及性について ちくま学芸文庫

ニクラス・ルーマン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480096777
ISBN 10 : 4480096779
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

コミュニケーション、宗教、政治、メディア、芸術、法…。私たちを取り囲むありとあらゆる事象をただひとつの社会理論に統合することは果たして可能か?かつてヴェーバーやパーソンズらも挑んだこの難問に取り組んだルーマンは、システムとその機能的分化によってすべての社会事象の生成と展開を記述する、壮大な社会システム理論を構築した。難解かつ浩瀚な著作で知られるルーマンにあって、本書はその理論の全体像を一望できる稀有な著書となっている。20世紀社会学の到達点をなす、ルーマン理論への招待。改訳版。

目次 : 社会システムのオートポイエーシス/ 複雑性と意味/ コミュニケーションの非蓋然性/ コミュニケーション様式と社会/ 個人の個性―歴史的意味および今日的諸問題/ 近代社会の自己記述におけるトートロジーとパラドクス/ 社会、意味、宗教―自己言及にもとづいて/ 政治システムのなかの“国家”/ 社会システムとしての世界社会/ 芸術作品と芸術の自己再生産/ 芸術というメディア/ 法の自己再生産とその限界

【著者紹介】
ニクラス・ルーマン : 1927‐98年。ドイツの社会学者。社会システム理論の代表的論者として、20世紀後半の理論社会学を主導した。独自の社会学理論を彫琢し、社会の記述や社会現象の再定式化等によって、多岐にわたるテーマに議論を展開した

土方透 : 1956年生まれ。聖学院大学政治経済学部教授

大沢善信 : 1953年生まれ。関東学院大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 逆丸カツハ

    自己言及の問題について気になることがあり、チャッピーと話していたら、ここに書いてあるよと言われて読んだがそんなことはなかった。チャッピーはやっぱり専門知識には甘いところがある。かなり難解というか用語の説明がなかったので、用語集から抑えていく必要がありそうだった。ルーマン社会学をかじってみたい気持ちが湧いた。

  • roughfractus02

    生命、心、社会を連関するシステムと見なす場合、各システムはオートポイエティック(自己産出的)であることを要する。また、個々に作動を継続し、厳密には対応しないこれらシステムは言語的には無限後退として扱われる自己言及性において連関していると捉えなくてはならない。スペンサー=ブラウンの自己言及的な形式概念を採用した著者は、各システムをその形式が自己言及/自己参照的ゆえに再生産可能とし、同時にオートポイエティックなこれらシステムは、自己組織化システムと比べて自己の構造外の構成要素を産出する特徴を有すると主張する。

  • またの名

    社会システム理論の大御所だが「結局のところ、もっとも喫緊な諸問題の解決法は何も見出せておらず、有望な見通しもなしに言い直しをしてるだけ」と自覚して自己言及してるっぽい。有機体を構成する生命システムとその中に生じる心的システムの他に、商品の売買や法の執行や芸術活動を含む広義のコミュニケーションから成る社会システムを想定。システムがシステム自身を観察する自己言及を実際に行う社会学にとって、システムの構造や進化がどう見えるか記述。するけど所与の事象の言い換えばかりで、これを有効活用した社会学者達が優秀なのでは。

  • やまやま

    自己言及性については、クレタ人のたとえもふくめ、論理学における人間の能力の限界を感じていたところもありますが、本書から教示を得たオートポイエーシスという概念は、殻を破るきっかけになるかも、という感触が生まれます。虚構かもしれませんが。自己言及的オートポイエティックシステムは生命・社会・心的システムに分化しますが、生命は理解しやすい分野に思えます。開放的なシステムでありながら閉鎖性をもつこと、具体的にはエネルギー(エントロピー)を放出しながら身体や形状が維持できることで推測される存在の再認識でしょうか。

  • はすのこ

    ハッキリ言いますけど、クッソ難しいですよ。存在と時間や、レヴィナスの著作の方がまだ、取っ付きやすかった…

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