Books

ショック・ドクトリン 下 惨事便乗型資本主義の正体を暴く 岩波現代文庫

ナオミ・クライン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784006033453
ISBN 10 : 4006033451
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦争、自然災害、政変などの惨事につけこみ、人々が茫然自失している間に過激な経済改革を断行するショック・ドクトリン。独裁政権下のチリ、ソ連崩壊後のロシア、天安門事件後の中国など、世界中を席捲した改革は何をもたらしたのか。綿密かつ豊富な取材に基づき、舌鋒鋭い筆致でその正体を暴き出す。(解説=中山智香子)

【著者紹介】
ナオミ・クライン : 1970年カナダ生まれのジャーナリスト、作家、活動家

幾島幸子 : 翻訳家

村上由見子 : 著述家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • バズリクソンズ

    読み終えての真っ先の感想は、例えノーベル賞受賞者という肩書きだろうが、その人物が何を目的に主張しているのかを見抜く能力を自身が身につけなければならないこと。世界経済を牛耳られ、貧富の差が拡大の一途を辿るのはミルトンフリードマンの様なインテリの仮面の下に強欲を隠し持つ極悪人に支配され続けた結果。日本でも消費減税の嘘、手付かずの被災地復興、挙句過半数を賄うために野党との連立と開いた口が塞がらない。国民よ、まずこの書を手に現状を疑う事から始めて欲しい。いつまで支配者の言いなりで過ごすのか、目覚めの一歩の指南書。

  • Hiroshi

    下巻はロシア危機から。指揮をしたのはジェフリー・サックス。彼はボリビア・ポーランドの危機を指揮した。一般にショック・ドクトリンはシカゴ・ボーイズが指揮をした。だが彼はケインジアンだった。ショック・ドクトリンは、危機に際しワシントン・コンセンサスを承諾することで危機回復の融資がなされる。これには政策が含まれる。マーシャル・プランをはじめ資金援助にはその国を西側に呼び寄せる目的があった。彼は2度とナチを生み出さない対価と考えた。IMFも世銀もソ連の影が無くなったので資金援助をしない。ロシアは悲惨な目に遭った。

  • フクロウ

    上の分析結果である、惨事便乗資本主義が、つまりシカゴ学派経済学=新自由主義が、南米での“臨床実験”を終えて、アメリカ国内での軍事や警察の民営化、イラク戦争でのブラックウォーター社の活躍、スリランカ大津波後の海岸線からの危険を理由とした漁民の追い出しとホテルの再開発などでどんどん躍進していく様が描かれる。もっとも、最終章では、IMF、世界銀行、WTOによる新自由主義的改革を南米諸国が拒否し、南米圏での自律経済圏構築と国内の統治機構の多元化、協同組合制度の積極導入など、新自由主義への反旗の端緒も描かれている。

  • pokuta

    上巻でも記載したがとても怖い話。下巻は9.11からイラク、スマトラ沖地震、アメリカ国外に飽き足らず、カトリーナによるニューオリンズまで惨事便乗型資本主義の方策により格差が生じていくことをわかりやすく記載している。救いなのは南米で起きていた放任自由主義が崩壊していき、民主主義的社会主義に舵をとっているということ。この国で起きた大震災後、一体どのような型で復興が進んでいったのか細かいことを知らないということに気付く。このショック・ドクトリンという概念を少しでも理解できてとても有意義であった。

  • あーしぇ

    今月はほぼこの作品しか読んでいない。それくらい圧倒されるような内容でした。東日本大震災の半年後に日本語版が出ていたということで、リアルタイムで読んでいたら、国や私企業による震災後の「復興」とやらに、もっと別の視線を向けることができていたかもしれない。これだけ広く知れ渡っているショック・ドクトリン。いまだにこの社会がその路線なのはどーゆーことなのかしら。直近では東京メトロが心配です。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items