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「万葉集」における帝国的世界と「感動」

トークィル・ダシー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784305708427
ISBN 10 : 4305708426
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

万葉集の“豊かな感情表現”は政治的な文化装置として創り出された―歌に詠まれた喜びも悲しみも、時代を超えて通じているようにみえる。しかし、現代人の感動と万葉人の感動は、果たして同じものなのか。歌の背景に存在する、天皇を中心とした古代帝国的世界を見つめ、感情表現という根源の正体に迫る。万葉集にみえる政治制度と歴史意識を解き明かした講演録。

目次 : 1 はじめに(『万葉集』との最初の出会い/ 英訳に対する感動 ほか)/ 2 『万葉集』の世界のありよう(古代日本の帝国的世界/ 帝国的世界と文字 ほか)/ 3 『万葉集』における「感動」の世界(主権者に対する感動/ 集団的感動と個人的感動 ほか)/ 4 おわりに(『万葉集』の言語/ 世界文学と日本文学)/ 講演を聴いて―コメントとレスポンス(文学研究の基礎にある「感動」/ 創られたものとしての“感情” ほか)/ 会場からの質問への回答(『万葉集』の歌を英訳する時に、特に重視していることは何か。/ 柿本人麻呂「泣血哀慟歌」と潘岳「悼亡詩」の違いは、帝国的世界像と関係するのか。 ほか)

【著者紹介】
トークィル・ダシー : カリフォルニア大学ロサンゼルス校アジア言語文化学部准教授。1968年生まれ。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院卒業。北海道大学大学院文学研究科国文学専攻修士課程を経て、コロンビア大学大学院博士課程修了

小川靖彦 : 青山学院大学文学部日本文学科教授。1961年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修了。博士(文学)。著書『万葉集と日本人』(角川選書、KADOKAWA、2014年。第3回古代歴史文化賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • gorgeanalogue

    「万葉集」が、古代日本の「帝国的世界」(天皇を中心とした政治的世界)の文化装置として創り出されたと主張する。品田悦一「万葉集の発明」における近代日本においてだけでなく、「発明」は古代からあった。60ページに足りない小冊子で、強い説得力はないが、詠われる地名の「空間的」広がりなど、おもしろい指摘がある。それにしても「感動」という用語には違和感が残る。「情動」とかのほうがいいんじゃないか。

  • ウタマキ・コウ

    これまで万葉集を読んだり、参考にして短歌や長歌を詠んだりしてきたけれど、あまり意識していなかった政治性についての話で、面白かった。そういう政治性のことは、常に念頭に置きながら、これからも万葉集に親しんでいきたいなと思う。

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