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寄生生物の果てしなき進化

トゥオマス・アイヴェロ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794225474
ISBN 10 : 4794225474
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

寄生生物たちは、どう誕生し、どのように進化し、今日まで生きながらえてきたのか。また人類は、どこで彼らに出会い、その拡大に影響を与えてきたのか。その先に、人間や動物と寄生生物が共存する未来はありえるのか。北欧の気鋭の生物学者が、進化生物学の観点に人類史を交えて語りつくす。

目次 : 感染症とパラサイトについての進化生物学者の見解/ なぜ感染症があるのか/ どこから感染症はやってくるのか/ なぜ人間はこれほど多くの感染症を持つのか/ なぜ危険な感染症とそうでないものがあるのか/ いかに感染症から逃れるか/ なぜ特定の感染症は撲滅できないのか/ なぜ新たな感染症は次から次に生まれるのか/ 環境はどのように感染症拡大に影響するのか/ コロナウィルス大流行が世界を大混乱に陥れた/ 人間は感染症無しに存在しうるのか

【著者紹介】
トゥオマス・アイヴェロ : 1984年生まれ。新進気鋭の生態学、進化生物学者。自称“ネズミと寄生虫”通。現在、ヘルシンキ市のネズミの分布、寄生虫、人間のネズミに対する態度の分野横断的研究グループ主任

セルボ貴子 : 広島県出身、2001年よりフィンランド在住、夫とWa Connection社にて、通訳・翻訳&コンサルティング業を営む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やいっち

    「北欧(フィンランド)の気鋭の生物学者が、進化生物学の観点に人類史を交えて、ウイルス学、細菌学、寄生虫学の垣根を軽々と越え、寄生生物の壮大な進化の旅について語りつくす」というもの。学ぶべき点が多く、既に折々呟いたりメモしてきた。

  • taku

    寄生虫本かと思ったら感染症の本でした。期待した怖いもの見たさはあまりないけど、もう一つ期待した知的関心は十分寄せられる内容。人間と感染症の歴史視点で語られる、進化の過程で寄生に適した生活環を確立してきたパラサイトたち。ウイルスも含めて細菌、原生生物、寄生虫について。2020年秋時点での新型コロナについても加筆されている。致死率や重症化度の高い感染症だけでなく、主要な作物に大打撃を与える疫病も恐ろしいな。これからも新たに出現し進化するのだろうけど、乗り越えていきたいものだね。

  • jackbdc

    宿主と同居人のよもやま話。寄生虫から菌類、ウィルスまで、生物進化から新型コロナまで様々な話が盛り込まれておりボリューム感はたっぷりだが意外と読みやすい。本書を通じて人間や動物にとって寄生生物との関係は腐れ縁みたいなものだと実感した。印象に残ったのは2つ、1.わかっていること、わかっていないこと:意外と解明されていない分野が多いと知る。確かに微生物叢など相互作用なんかは解析が難しそうだ。2.感染症対策の限界:克服できたのも天然痘くらいというのだから今後もゼロリスクなんて夢物語だという事が良く分かった。

  • 人生ゴルディアス

    タイトルと帯が大風呂敷すぎるかな……。軸は寄生虫だけど、細菌やウイルスの話も出てくる。新聞かなにかの連載コラムに著者が解説をつけたものなので、そこまで突っ込んだ話はないが、読みやすくてよかった。が、そこまで進化の話に終始しているわけではない。ペストについて、ペスト菌に感染したダニやクマネズミの話はよかった。彼らも死んでしまうんか。流行と流行の間にどこに潜んでいるのかわからないとか、そういう小話もまあまあ良かった。

  • まんぼう

    寄生生物の大まかな生態と、よりページが割かれているのは感染症の拡大の仕方や要因に関する知見。昆虫の行動をコントロールするハリガネムシや冬虫夏草のように、ヒトの行動をコントロールする寄生生物もいるというのは驚き。共生・寄生・感染の仕組みを知れば知るほど、ヒトを含む動物は体に棲みつき繁栄する小さな生物たちのための動く袋なんじゃないかと思えてくる。この先のパンデミックを予防・乗り越えるためには、寄生生物を含め、生物多様性や環境、人類の文化と社会のあり方が問われる。

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