デヴィッド カリ / セルジュ ブロック / 松尾スズキ

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ボクの穴、彼の穴。

デヴィッド カリ / セルジュ ブロック / 松尾スズキ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784805109175
ISBN 10 : 4805109173
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

英語でA book about peace と紹介される本書は、戦場の塹壕に取り残され、お互いへの恐怖と疑心暗鬼にさいなまれる2人の兵士の物語です。

敵の心情に想いを馳せながら、兵士が呟く独り言には、戦争のむなしさと悲しみがにじみます。でもフランスらしいユーモアのセンスが、やがて訪れるであろう救いに向かって物語をすこしずつ動かしていきます。フランスで「舞台を見るよう」「人間とは何かを考えるテキスト」などの評価を受ける人気作品は現在、米国、英国、ドイツでも翻訳が同時進行中。単なる戦争反対のメッセージにとどまらない、普遍的な人間洞察を感じさせる1冊です。

■訳者/松尾スズキ(まつお・すずき):
 1962年福岡県生まれ 演出家、脚本家、俳優、作家、映画監督。88年に「大人計画」を旗揚げし、97年「ファンキー!宇宙は見える所までしかない」で第41回岸田戯曲賞を受賞。
 06年小説「クワイエットルームにようこそ」が芥川賞候補作となる。08年には、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。

■著者/デヴィット・カリ:
 イタリア生まれ 絵本作家。

■イラストレーター/セルジュ・ブロック:
 2006年に発売され日本でも定番となった「まってる。」「パリのおばあさんの物語」(千倉書房)のイラストレーター。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • とよぽん

    タイトルから想像して、いじめの話かな?と思っていたが、違っていた。フランスの作家の絵本で、松尾スズキさん訳である。いきなり「戦争です!」で始まる。若い兵士が2人、砂漠の穴に潜んで互いの様子を探ったり攻撃したり・・・。でも、孤独でひもじくて、もう戦争なんて終わりにしたいと思う。「戦争のしおり」に洗脳され、人間を捨てる寸前で、ボクと彼は行動を起こした。短い物語だが、とても深い内容で読んだ後からじわりじわりと迫ってくる。2008年12月初版。これは、小学生には少し難しいかも。

  • 絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

    舞台になっていたんですね。松尾スズキさんですものね。この本とどちらが先なのかは分かりませんが。とても分かりやすく戦争が描かれた絵本。相手に対しての思い込みや、自分がやっていることの正当化を、「戦争のしおり」という洗脳を表している。文章も短くあっという間に読めてしまいますが、とにかく深く、心が痛くなりました。

  • shoko

    『まってる。』と同じ作家&絵描きの二人による作品。『まってる。』に引き続き戦争が題材となっている。/戦争では人は視野が狭まり盲目になる。戦争では戦う相手の個性はなくなり記号化される。そして、これらの現象は対称的である。そんな戦争の性質を見事に絵本のシンプルなストーリーに昇華した作品。/オリヴァー・ジェファーズが好きな絵本10冊のうちの一つ。

  • ヒラP@ehon.gohon

    相手も同じ人間なんだと本当に理解できたら、兵士にとって戦うことは、なんて虚しいものではないでしょうか。 そんなことをしみじみと考えさせられました。 今、終わりも見えず戦争を続けている国を見て、改めて再読しました。 でも、一人で考える時間があったから、兵隊さんはたどり着いたのです。 教え込まれたことを信じるうちは、敵はオオカミなのです。 こっちが殺らなければ、殺られてしまうという意識が、憎しみではなくて恐怖なのです。

  • Cinejazz

    塹壕戦!砂漠の中の二つの穴に兵隊が潜んでいる。ボクも、敵兵の彼も、穴から顔を出さずに、相手の気配を伺っている...戦友は亡くなってしまい、誰も来てくれない。ボクは孤独だ。彼もきっと、同じように孤独だろう...何週間も何ヶ月も、大砲の音を聞いてない。もしかしたら、戦争は終わった? 世界は、まだ、存在するのだろうか? 考えても、しようのないことを考えてしまう。 ああ...。彼も疲れているだろう。「戦争をやめて、家へ帰ろう」 ハンカチにメッセ-ジを書いて、瓶に栓をして、彼の穴に思いきって投げた・・・。

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