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ISBN 10 : 456008324X
Content Description
晩年を迎えたロッジが到達した新境地!
「未来を創った男」の波瀾万丈の生涯。才能と矛盾を抱えた作家の素顔とは?破天荒な女性遍歴、人気と富をもたらした数多の名作、社会主義への傾倒…オマージュに満ちた傑作長篇。
新境地に達した名匠による、最新の伝記小説(バイオ・ノヴェル)!
「ウェルズの人生は途方もなく並外れたものである……作品を成功させるには、語りの推進力が必要である。ウェルズの多くの作品とは異なり、ロッジの小説には、それがある。この小説は素晴らしい勢いで弾むように進んで行き、決してだれることはない、ベッドの中においてさえも」(『ガーディアン』書評より)
「未来を創った男」の破天荒な生涯
1945年春、第二次大戦は最終局面にあった。末期癌の78歳の作家ウェルズは、妻をすでに亡くし、空襲で破損した家に隠棲していた。そこで、貧しく苦労した生い立ち、人気と富をもたらした名作、文人との華麗な交流、浮名を流した女性遍歴を回想している。またかつては、戦争根絶を提唱し、「世界政府」の樹立を夢見ていた。『タイム・マシン』『宇宙戦争』などで「SFの父」と称され、世界で最も有名だった作家は、いまや忘れ去られ、貶められ、広島・長崎への原爆投下を知り、人類の未来を信じなくなっていた……。彼の破天荒な生涯は、成功だったのか、失敗だったのか?
作家ロッジは最新作となるこの伝記小説で、波乱に満ちたウェルズの一代記を展開する。富を享受した社会主義者、フェミニストの女たらし、従来の文学に反抗した人気作家……才能にあふれ、「矛盾の塊」ともいうべき、魅力的な人物像を描くことに成功している。そして何よりウェルズは、周囲の共感と反発を招きながらも、百人以上の女性と関係を持った「性豪」でもあった! 本書は晩年を迎えたロッジが達した新境地であり、多彩な顔を持つ鬼才「H・G」への見事なオマージュになっている。
2013/09/30 発売予定
デイヴィッド・ロッジ David Lodge
1935年、イギリスのロンドン南東部のブロックリーで、本人によれば「中産階級の下」のカトリック教徒の家に生まれた。ロンドン大学で英文学を学び、バーミンガム大学教授を長年務めたあと、早期退職し、筆一本の作家生活に入った。現在までに15の長篇小説、1つの短篇集、11の評論集、5つの戯曲を発表している。97年にフランスの芸術文化勲章シュヴァリエ、98年に大英帝国勲章を受章した。
訳者:高儀 進(たかぎ すすむ)
1935年生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。翻訳家。日本文藝家協会会員。訳書に、ロッジ『大英博物館が倒れる』『どこまで行けるか』『小さな世界』『楽園ニュース』『恋愛療法』『胸にこたえる真実』『考える…』『作者を出せ!』『ベイツ教授の受難』『改訳 交換教授』ほか多数ある。
【著者紹介】
デイヴィッド・ロッジ : 1935年、ロンドン生まれ。ジェローム・K・ジェローム、イーヴリン・ウォーの系譜に連なる、「現代最高のコミック・ノヴェリスト」。『交換教授』(ホーソーンデン賞とヨークシャーポスト紙小説賞をダブル受賞)、『小さな世界』(ブッカー賞最終候補作品)など傑作長篇をはじめ、多数の評論、数本の戯曲も発表。フランスの芸術文化勲章シュヴァリエ、大英帝国勲章を受章している
高儀進 : 1935年生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。翻訳家。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Vakira
読了日:2020/07/29
i-miya
読了日:2013/10/27
春ドーナツ
読了日:2018/02/08
kasim
読了日:2016/03/13
ケニオミ
読了日:2013/11/25
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