ディーノ・ブッツァーティ

Individuals/organizations Page

Books

シチリアを征服したクマ王国の物語

ディーノ・ブッツァーティ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784834023527
ISBN 10 : 4834023524
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

飢えと寒さにたまりかね、山から下りたクマたち。行く手に待ち受けるのは、残酷な大公に、ばけ猫、人食い鬼。幽霊もいれば、魔法使いもいる。さてはて、クマたちの運命は…。面白く、やがて悲しい、クマ王国の物語。

【著者紹介】
ディーノ・ブッツァーティ : 1906年、北イタリア、ベッルーノの図書館や礼拝堂を備えた荘園に生まれた。父親の仕事の関係で一家がミラノに移住した後も、幼年時代のブッツァーティはほとんどをこの本邸で過ごした。ミラノ大学卒業後、「コッリエーレ・デッラ・セーラ」新聞の記者として活躍。『山男バルナボ』で作家デビュー、『タタール人の砂漠』でイタリアのカフカと賞賛された。1972年没

天沢退二郎 : 1936年東京生まれ。東京大学仏文科卒。詩人、評論家、宮沢賢治研究家、作家

増山暁子 : イタリアの民話、伝説、中世文学研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 新地学@児童書病発動中

    イタリアを代表するディーノ・ブッツァーティの童話。シュールでユーモラスなブッツァーティの挿絵からして素晴らしく、それを眺めるだけでもこの本を読む価値はある。厳しい自然の中に暮らしていたクマたちは、山から降りて堕落した人間たちの住むシチリアを征服する。クマたちは街で幸せに暮らし始めたのだが……。次から次へ奇想天外な出来事が起こって、ページをめくる手が止まらなくなる。特に幽霊の城のエピソードは印象に残った。結末には何とも言えない物悲しさがある。クマたちの無垢な心はなぜ失われたのだろうか。

  • シナモン

    クマが山から人里へ…というニュースを思い出す。子ども向けだけど、大人にも刺さる物語でした。

  • seacalf

    『タタール人の砂漠』で有名なブッツァーティのキュートなキュートな寓話作品。作中の詩が口ずさまれるほどイタリアの子供達の間では愛読書らしい。とにかく挿し絵のクマ達が可愛いくてたまらないので、ほくほくしながら話に夢中になれる。素朴のかたまりのようなロレンツィオ王が大変良い。紹介文にあるように前半はおもしろ可笑しく、やがて悲しいストーリー。戦争も化け物との対決、幽霊との出会いもあるけれど、ユーモアな語り口なので、ちっともこわくない。『古森のひみつ』しか読んだことがなかったけれど、ブッツァーティ、かなりいいかも。

  • カフカ

    飢えと寒さに耐えかねたクマたちが、山を降り人間と戦い、その後町で暮らし始める。そこは人間だけでなく、ばけ猫、人食い鬼、幽霊、魔法使いなどもいる不思議な町。ブッツァーティによる可愛らしい挿絵と軽妙な語り口とは裏腹にシリアスな場面も。教訓めいた童話ではありますが、酸いも甘いも経験してきた大人にこそ、心に刺さる物語かもしれません。

  • らぱん

    古典劇のような体裁で魔法使いや幽霊や怪物などが登場し児童文学らしさがあるが、一筋縄ではいかない。一見、可愛らしい絵柄で見誤りそうになるが、熾烈な戦闘や卑劣な暗殺が描かれる。 大まかに前半と後半の二つの物語があり、善(クマ≒自然)と悪(人間≒文明)の戦いで善の側が勝利するが、善が堕落し悪に染まった末に犠牲により改心し文明を捨て自然へ回帰する。 大筋が単純ではない上に細部に捻りがあり複雑な物語になっている。 勧善懲悪ではなくハッピーエンドでもない。皮肉で厭世的でさえあるが癖になる。結構好きになってきた。↓

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items