Product Details
ISBN 10 : 4582767818
Content Description
「歴史教科書論争」と「歴史主体論争」に介入し、この問題が、グローバリゼーションのなかで世界的に現出している状況の一類型にほかならないことを、鮮やかに示した現状診断。危機に瀕した批判的想像力を活性化させ、歴史を修正し、閉じた「われわれ」を立ち上げる欲望―虚無的ナショナリズムに抗すべく、粘り強くかさねられた思考。その思考と認識がいま、切実度を増して呼びかける。
目次 : 1 誰が語るのか―著者へのインタヴュー/ 2 開かれた日本のために(批判的想像力の危機/ 東アジアにおける歴史をめぐる戦い―「歴史への真摯さ」をめぐる考察/ 不穏な墓標/「悼み」の政治学と「対抗」記念碑―加藤典洋『敗戦後論』を読む/ 新たな市場に出荷された古い偏見―オーストラリアに見えてくる石原現象の素性/ 無害な君主制として天皇制は生き延びられるか―英国君主制との比較から/ 現代日本における移民と市民権―「コスメティック・マルチカルチャリズム」を克服するために)/ 3 グローバリゼーションとデモクラシー(平和への準備のために―原理主義と多元主義との衝突/ グローバルな記憶・ナショナルな記述/ 文化・多様性・デモクラシー―「内なる多文化主義」とデモクラシーの新たな可能性)
【著者紹介】
テッサ・モーリス=スズキ : 1951‐。イギリス生まれ。現在、オーストラリア国立大学教授。専攻、日本経済史、日本思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ハチアカデミー
読了日:2013/03/21
nuno
読了日:2014/04/19
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