SHM-CD

Tchaikovsky Symphony No.6, Rachmaninov Vocalise : Chung Myung-Whun / Seoul Philharmonic

Tchaikovsky (1840-1893)

User Review :4.5
(6)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
UCCG1619
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
SHM-CD

Product Description

Japanese SHM-CD pressing. Universal. 2013.

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Comprehensive Evaluation

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新しいオーケストラの機能の開拓、その美的...

投稿日:2016/03/06 (日)

新しいオーケストラの機能の開拓、その美的領域の拡張、それはそれでみな価値のあることだが、古典的なオーケストラの美として築きあげられてきた不抜のものは、この音でないかといえるのが、本盤でのソウル・フィルのそれである。このCDを聴いているあいだ、これが本当のオーケストラの音ではないかという気持ちが一瞬でも去ることがなかった。もちろん録音の力もあろう。だが、無いものは入らないのだから、なんと言っても素材の強みである。弦も木管も、そして金管も練れに練れている。殊に金管は十分な表現を果たしながら、少しも強烈とか鮮烈とかの感を与えない。外から貼り付けた威嚇や怒号ではないから、盛り上がりが本当に内部から膨れ上がらざるを得なかったという自然な表情で築き上げられている。驚くほどのオーケストラの熟度の高さは音響的にばかりでなく、リズムとテンポとの極めて美しい弾力性にも現われている。明らかに、率引や抑圧を試みているように見えるところが全くない。ほとんど人間の生理の音的美化そのものといえそうな、腰の据わった芸術の重みを宿しているのである。チョン・ミョンフンの指揮は、それを最大限に生かしたもの、というより、彼自身がその中にいて、そこで息づいているというほうがいいだろう。では、まるで無指揮者状態の無個性な演奏かといえば、さにあらず。彼ではなくてはならないところがある。それは、中の2つの楽章をやや強めの対照として描き、両端楽章を広闊なオーケストラ美の沃野として広々と枠付けたことで、これは60歳を出たばかりの年代の彼の、明敏な設計である。彼はこの設計によって、2005年からポストにある祖国を代表するオーケストラの最大美点にものを言わせる。そしてその結果が、チャイコフスキー最後の傑作交響曲を通して、他作品と内容的に肩を並べる豊かさと、大きい空間的容量を感じさせるものにしたのである。

MISPRISIONER さん | 東京都 | 不明

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レコード芸術紙の音のサンプルを聴いて感激...

投稿日:2013/09/13 (金)

レコード芸術紙の音のサンプルを聴いて感激し、バーンスタインのDG録音や、フリッチャイ盤などを連想しながら購入してみたが、総合してみて両者とはとても比較にならない。部分部分には「濃い」パーツもあり、そこだけ取れば最高の名演と言えるかもしれないが、とりわけ2楽章3楽章など、含蓄のない軽い凡庸さが目立つ。指揮もだが、オケの力量がやはり落ちるのではなかろうか? ただ前述の2者のような超最高級の演奏と比べさえしなければ、そこそこ楽しめる演奏ではある。ヴォーカリーズに関しては、僕は同曲では、とろけるように甘いオーマンディー盤と、大河ドラマ的スヴェトラーノフ盤を愛聴していて、これら2者の演奏には及ばないものの、大曲の後のアンコール的に付いている演奏の中ではかなり秀逸な方だと言えるかもしれない。

ヒューブーン さん | 静岡県 | 不明

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チョン・ミョンフンはやはりソウル・フィル...

投稿日:2013/06/18 (火)

チョン・ミョンフンはやはりソウル・フィルを振る時が一番、自分の音楽性を素直に発揮できるようだ。これもまさしく会心の名演。遅めのテンポの両端楽章と速いテンポで意図的に軽みを狙った中間楽章のコントラストが鮮やか。さすがに現代の指揮者、遅めのテンポといってもバーンスタイン最後のDG録音のような濃厚・強烈な表現は持ち込まないが、それでも聴き手の受ける印象の強さはバーンスタインに優るとも劣らない。数十名のオーケストラが完全に指揮者の表現に同調して、まるで声を合わせるようにして嘆き、うねるからだ。終楽章冒頭の、まるであえぎ声のような両ヴァイオリン・パートの表情など圧巻。軽めに仕上げられた第2楽章でも、最後にトリオの旋律が回顧されるところで、はっとするような表情のえぐりを見せる。第3楽章はカラヤン/ベルリン・フィルの1971年録音を上回る速さだが、威圧的なベルリン・フィルと違って、ソウル・フィルからはむしろ俊敏さを感じる。しかもミョンフンは楽章末尾でさらに一段のアッチェレランドをかけるのだ。付け合わせの「ヴォカリーズ」も絶妙の選曲。『悲愴』終楽章に続けられる音楽といったら、これか「トゥオネラの白鳥」ぐらいしか思いつかない。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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