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暴力と社会秩序 制度の歴史学のために

ダグラス・c・ノース

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784757142329
ISBN 10 : 4757142323
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2017
Japan

Content Description

暴力を独占する国家はいかにして成立したのか?近代的な政治・経済システムの成立の条件に暴力の制御という観点から迫った論争的な書。

目次 : 第1章 分析枠組み/ 第2章 自然国家/ 第3章 自然国家の事例―英国の土地法/ 第4章 アクセス開放型社会/ 第5章 アクセス制限型秩序からアクセス開放型秩序への移行―戸口条件/ 第6章 厳密な意味での移行/ 第7章 社会科学にとっての新たな研究課題

【著者紹介】
ダグラス・C・ノース : 1993年ノーベル経済学賞の共同受賞者。ワシントン大学(セントルイス)の教授(Spencer T.Olin Professor in Arts and Sciences)で、1984年から1990年まで同大学の政治経済学センターの所長を務めた。また、スタンフォード大学フーヴァー研究所の上級研究員(Bartlett Burnap Senior Fellow)でもあった。アメリカ芸術科学アカデミー会員。また、全米経済研究所の理事会メンバーを20年に渡って務めた。2015年死去

ジョン・ジョセフ・ウォリス : メリーランド大学経済学教授、全米経済研究所研究員。ワシントン大学で1981年に博士号を取得した後、シカゴ大学で博士研究員として2年間を過ごす。2006‐07年にかけ、スタンフォード大学フーヴァー研究所客員研究員、同大学政治学部客員教授。経済史学者として、アメリカ財政、および政府の制度的発展と経済発展の関係を専門とする

バリー・R.ワインガスト : スタンフォード大学政治学部教授(Ward C.Krebs Family Professor)、同大学フーヴァー研究所上級研究員。同大学国際開発センターの上級研究員も務める。1977年にカリフォルニア工科大学で博士号取得。スタンフォード大学への赴任前は、ワシントン大学(セントルイス)経済学部およびビジネス・スクールに10年間属していた。ライカー賞、ハインツ・ユーロー賞、ジェームズ・バー記念賞などを受賞。また、世界銀行や、米国国際開発庁などの開発機関と広範に仕事をしている

杉之原真子 : フェリス女学院大学国際交流学部准教授。東京大学教養学部卒業、コロンビア大学大学院博士課程修了。Ph.D.(政治学)。東京大学社会科学研究所助教などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hurosinki

    社会の構成員の規模が大きくなるにつれ、暴力のレベルはそれ以上に大きくなる。巨大な規模の社会が存続するには暴力を制御し、秩序をもたらさねばならない。やり方はあり、平和が暴力を用いる人間の利益になるように利害をいじること、そして暴力そのものを政治的にコントロールすることである。ここからそれぞれアクセス制限型秩序とアクセス開放型秩序の二つの秩序が生まれる。

  • NUTUTMUHSTII

    自分用のメモ:動的バランスによって維持されるアクセス開放型秩序。同じ制度も、組織を作る活力や共有される信念、包摂の在り方によって異なる働きをする。社会は必ずしも前進・発展するのではない。:::抜粋: 自然国家は病んでいるのではない。//社会が...移行の戸口に来ているのでなければ、..制度や政策を移植しても、自然国家に経済成長をもたらさない。..暴力に対するコントロール能力を弱める。//特権を権利に転換するインセンティブ//他の有力な組織が政府をルールの執行者として認めることに合意したから暴力を独占する

  • どうろじ

    おもしれぇ〜(中学生並の感想) 国家を単一の主体として捉えることと、国家が暴力を独占していることを前提とすることを批判した上で、社会がいかに暴力を抑制しうるかのモデルを複数提示し、実際の社会がそれらモデルを経てより暴力を抑制する制度を備えるためにはどのような背景がありえるのかを学際的に考察している。

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