タニア・ド・モンテーニュ

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「黒人」は存在しない。 アイデンティティの釘付けについて

タニア・ド・モンテーニュ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120058622
ISBN 10 : 412005862X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
堀茂樹 ,  

Content Description

「『白人』の音楽が大好き」「『男流』文学がいいよね」とは誰も言わないけれど、「黒人文化は素晴らしい!黒人音楽が好き!」と人は言う。一体、「黒人」とは、誰を、何を差すのか?
「黒人」「白人」はたまた「アジア人」「ユダヤ人」と分離し闘争させ、極右からリベラルまでが陥るアイデンティティ至上主義の問題点を歴史に埋もれた黒人女性の伝記、そして現代黒人女性のリアルな日常記から浮かび上がらせる、シモーヌ・ヴェイユ文学賞受賞のユニークなエッセイ集

【著者紹介】
タニア・ド・モンテーニュ : 1971年フランス・パリ生まれの作家、ジャーナリスト、俳優、歌手。2018年、本書に収録した『「黒人」は存在しない。―アイデンティティの釘付けについて』を出版し、ライシテ賞を受賞、演劇化もされ、「L’Assignation」という演目でフランス全国ツアーを行う。また、同作がドキュメンタリー映画「Sale race」としても映像化され、23年5月にフランス全国で放送された。15年、本書に収録したノンフィクションの伝記『黒人女性―クローデット・コルヴィンの知られざる人生』を発表し、シモーヌ・ヴェイユ文学賞を受賞

堀茂樹 : 慶応義塾大学名誉教授、フランス文学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • けんとまん1007

    奥が深く広い1冊。「黒人」の2文字を、いろいろ変えることで、さらに深みが増す。また、タイトルの意味も、いろいろな捉え方ができる。考えさせられる。

  • 今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

    「黒人」は存在しない、その意味を知りたくて手に取りました。白人に席を譲らなかった少女、クローデット・コルヴィンの物語と、「黒人」は存在しない〜アイデンティティの釘付けについて、この2部構成です。前者は、黒人として生きることはどのような扱いを受けることになるか、その実例が積み重ねられています。時折挟み込まれる、「もしあなたが黒人だったら?」と、黒人が受けた仕打ちを自分ごとにすることも思い出させられます。さて、後者。なかなかわかんなくて何回も読んだ(バカ)。たとえば昭和の時代に海外でステレオタイプな日本人と↓

  • ドラマチックガス

    「「黒人」は存在しない」と「黒人女性−クローデット・コルヴィンの知られざる人生」の2編。「黒人女性」もわかりやすく素晴らしかったけれど、やはり「存在しない」の提示するテーマが非常に重要で、重い。一応構築主義に含まれるのかな? 「黒人差別はよくない」「私は黒人を差別しない」などというとき、すでに「黒人」というありもしないものに形を与えてしまっている。文化盗用に対しても、そもそも「◯◯たちの文化」なんてあるのかという点で批判的。

  • tetsubun1000mg

    1950年代のアメリカは黒人と白人の居住地や買い物、食事、バスの乗り口や座る場所まで分けられていた。 しかも混んでくると座っている座席を白人に譲らなければならなかったという。 その時に席を譲らずに警察に逮捕された女子高校生の物語から始まる。 第二章は「黒人」は存在しないというタイトルで「アイデンティティの釘付けについて」というサブタイトル。 その章を読んで黒人や有色人種に対して深く根付いた差別意識に気づかされることになった。 

  • GO-FEET

    《肌の色を指す「黒」が「黒い」という形容詞として用いられるかぎり、わたしはそれを、自分に当てはまるものとして何の躊躇もなく受け容れます。その場合(中略)自分が帯びているさまざまな特徴の一つとなります。それに対し、肌の色を指す「黒」を、イニシャルを大文字にして書く名詞「黒人」の意味に解して自分に適用し、「わたしは黒人(女性)です」と言うことはできません。そんなことをすれば、わたしという個人が、肌の色で定義される特定の人種グループにまるごと帰属させられ、その中で固められ、閉じられてしまいますから》(222頁)

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