Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• ケイ

  読了日：2017/11/20

  冒頭で、彼女は頭を撃たれていることに気付く。痛みはない。どうもそういう所を撃たれたらしい。しかし記憶がどんどんこぼれ落ちていっているのは分かる。救助され意識を取り戻した彼女は、全てを忘れていた。脳細胞の破壊だから記憶は戻らない。彼女は誰だったのか。思い出せるのか。自分だと思うものは正しいのか…。彼女自身も周りもわからないから、読者も振り回される。登場人物達の思いも、真っ直ぐでなく斜めに向かう感じ。情が介在することがほとんどなく、これは舞台がLAあたりでもフランス人作家が書いたのだと妙に納得した。

• 白のヒメ

  読了日：2017/12/03

  額に受けた一発の銃弾。奇跡的に命を取り留めた若い女は、記憶を失っていた。脳の損害の珍しい症例に挑む医者。しかし彼女の命を狙う輩たちが現われる。一体彼女は何者なのか。読み進めれば進めるほど、物語の真実は何なのか混乱していくのは登場人物達と一緒であり、まんまと作者の狙いにはまったという感じ。まあ、突拍子もないと言ってしまえばおしまいだけれど、十分に楽しめた。しかし、強迫観念というのは身近であるからこそ恐ろしいものだとしみじみ思う。正気と狂気の差は一体どこで見極めればいいのか。凄く恐怖を感じた。

• のりすけたろう

  読了日：2021/01/15

  面白かったー\(//∇//)\✨最後が気になって一気読みでした。どんでん返し久々読みました。ラストがこうなるとは思わなかった。

• 鷺@みんさー

  読了日：2020/03/14

  面白かった。唐突に、頭に銃弾で穴が開いた(文字通り)女が登場し、二転三転するストーリーでグイグイ読ませる。不可解な夢と、襲撃事件。夢遊病にしては変装や身のこなしが完璧すぎる。彼女の喪われた記憶は二度と戻らないのか。全ては脳にある穴が見せた妄想でしかないのか。やがてパラノイアが現実を侵食していき…真実だと思ったことが次の瞬間には打ち砕かれる。ラストまで真相解明にハラハラさせられる。ペギー・スー以外にももっと翻訳されるといいのだけれど。ミステリに幻想的なあわいの魅力がつきまとう面白さだった。

• 就寝30分前

  読了日：2017/09/19

  狙撃により脳の一部を無くし記憶を無くした女に、なおも襲いかかる人影。彼女は一体誰なのか？なぜ狙われるのか？記憶の断片がよみがえるとき、そこにあっと驚く真実が隠されていた。……驚きました。こんなに長いお話の結末がこれとはなぁ〜。

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