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アストロラーベ 光り輝く中世科学の結実

セブフォーク

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784760155118
ISBN 10 : 4760155112
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

技術も知識もないと思われた中世科学が生み出したものには、さらに高度なエクァトリウム(惑星計算機)などもあった。科学と宗教が混在する世界で培われた中世科学その経緯を追う内容は、ミステリアスな物語としても読める。

目次 : 序章 謎の稿本/ 第1章 WestwykとWestwick/ 第2章 時を数える/ 第3章 組合(ウニウェルシタス)/ 第4章 アストロラーベとアルビオン/ 第5章 土星一室/ 第6章 司教の十字軍/ 第7章 惑星計算器/ 終章 謎の装置

【著者紹介】
セブフォーク : 歴史学者でケンブリッジ大学の講師。そこで中世史と科学哲学を教える。研究者としては中世の科学機器を中心に研究を行っている。2016年、BBC New Generation Thinkerに選ばれた

松浦俊輔 : 翻訳家、名古屋学芸大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 六点

    1952年、ケンブリッジ大学中世図書館で発見された中世文書、数表とその解説が記されたその書物には、大変な秘密が隠されていた。「科学はルネサンスに生まれる」…六点を含め、そう信じている人は多いであろう。ところが、当時の科学を担ったのは修道士(女)であり、その学問のネットワークはモンゴル帝国の版図から中東、ムスリム支配下のイベリア、欧州全体に張り巡らされていた。「12世紀ルネサンス」がこの盛況を準備したものかと憶測を逞うしてしまうのは飛躍に過ぎる妄想かも知れない。

  • やいっち

    内容案内の「中世の本当の姿とはどのようなものであったのか、当時の世界観に基づいて解説しつつ、さらに高度なエクァトリウム(惑星計算器)まで、驚くような緻密な科学と宗教の関わりについて明らかにしていく」という通りの本。中世像をとことん覆してくれて爽快ですらあった。付箋貼りまくり。

  • 南北

    読友さん本。時刻から惑星の位置を求める計算機であるアストロラーベという器具の解説書が当初は英国の詩人であるチョーサーが書いたものとされていたが、実は無名の人物の手になるものだというところから中世の科学史にについて展開されていく。従来暗黒時代と思われていた中世がアラビアやインドからの影響を受け、アラビア語に翻訳されていた古代ギリシア語文献などを逆輸入する形で一定の成果を上げていたことがわかる。紋切り型のヨーロッパ中世ではない実像が垣間見える好著だと思う。

  • masoho

    天文学とは神の領域を(すなわち世界を、超越を)理解するための探求の世界なのね、ということがわかる。現代にあっては宗教と科学は分離しているイメージが個人的にはあるが、世界の理解という点で言えば、宗教はもっとも基礎の学問といえる。この癒着をさまざまと見せつけられた感じがする。 誤字脱字3点ぐらい見つけた。

  • Tommy

    14世紀のイングランドの修道士の生涯を通じて中世における科学の実情を明らかにするというテーマは面白い。参考文献は大いに参考になる。残念なのは、修道院年代記・編年記の作成が集中する13世紀の史料が同時代のものより多い点、思想的なバックグラウンドとの関連について考察がない点、そして何より校正が甘く脱字や句読点の打ち間違いがものすごく多いし、文章の精度が低い。ただ内容はかなり興味深いので原著にあたってみようと思うし、読める人にはそっちをおすすめする。

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