スティーヴン・ミズン

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心の先史時代

スティーヴン・ミズン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791756537
ISBN 10 : 4791756533
Format
Books
Publisher
Release Date
August/1998
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 34

    心のように複雑な構成物が砂漠のど真ん中に突如として出現するはずもない。理論的にはそれは一歩一歩ボトムアップ式に説明・再構成される必要がある。けれどチンパンジーと現代人の心のあいだには埋めがたい隔たりがある。そこで、著者のような考古学者の出番というわけだ。「心のモージュル説」というのは進化論的にほとんど不可避のもののように見えるけれども、それをどう分節化するかは研究者によって意見の別れそうなところ。著者のモジュール分析に完全に満足することはできないが、考古学者ならではの見方もあってそこはおもしろかった。

  • 米川青馬

    読了。古人類学の成果から、人類の心の進化を仮説する一冊。『ヒトはいつから人間になったか』が入門書とすれば、こちらはより専門的で重厚。その割に楽しくすらすら読めるのは、具体例が豊富で論旨が明確だからだろう。本書によれば、6〜3万年前に、宗教や芸術などの文化が爆発的に発生した理由は、ネアンデルタール人からホモ・サピエンス・サピエンスに進化して、一般知能、社会的知能、技術的知能、博物的知能、言語の間につながりができ、認知的流動性が高まったことだという。つまり、比喩や類推や擬人化が、文化発展の重大な鍵だったのだ!

  • ヴィクトリー

    ヒトの心の発達史を化石や石器などから探る本。当然の事ながら推測が多くなるがとても興味深く読めた。心の発達を、社会的知能、博物的知能、物理的知能の様な専門特化した知能の発達と、その統合化の歴史として描く。ネアンデルタール人が高度な石器作成技術を持っていても、使用用途に応じた石器を作れなかったのは、博物的知能と物理的機能が連携していなかったから、とか、脳における大脳新皮質の割合が普段認知する個体の数と相関関係があることとか、他人に自分と同じ様な心があり、それを読む為に意識がある、等、興味深い考えが多くあった。

  • tama

    他市図書館から取寄せ本 厚さ凄いが「原注・参考文献」が全体の3割!心の「一般・社会・博物・技術」各分野が個別に拡大されたり、従来分離してた分野同士がある時期に連携し出し今の心ができたとする説。チンパンジーは真似が苦手だがおべっかや騙すのは巧く社会的知能の割合が高い。狩りを始めた人類にとって「擬人化」は動物の行動予測の有効な手段だが、基本的に「みな自分と同じに考え行動する」と思う故に、同じと思っていた他の人間に差異を感じると恐れる。最初に栽培・飼育されたのは集団を養うより自分の権威を象徴するためのもの!

  • ふみ

    人の心は霊長類〜初期人類の進化の過程で発達したものとして、その歴史を考古学の見地を駆使して探った本。知能の領域を、一般知能と特定領域に特化した知能(社会的知能、博物的知能、技術的知能)に分ける。初期人類は特化した知能を発達させネアンデルタールでその頂点に達するが、追って誕生したホモ・サピエンスは、特化した知能を領域横断的に統合する「認知的流動性」を持ったことでビッグバンとも呼べる技術革新を引き起こし、現代にいたる繁栄を築いた。例えば技術的知能と博物的知能の連携は用途に応じた道具の開発につながったなど。

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