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吉田茂とその時代 上 中公文庫 改版

ジョン・w・ダワー

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122060210
ISBN 10 : 4122060214
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

帝国主義の時代に外交官としてキャリアを積み重ね、戦後はマッカーサーとともに日本の再建に従事したワンマン宰相・吉田茂。その生涯と事績、そして政治思想を、日米関係研究の権威が緻密に分析する。上巻は、吉田の生い立ちから外交官時代、そして戦時中の反東条運動で投獄されるまでを描く。

目次 : 第1章 明治の青年紳士/ 第2章 「伝統外交」―一九〇六‐二二年/ 第3章 帝国の経営―一九二二‐三〇年/ 第4章 新帝国主義の説明―一九三一‐三七年/ 第5章 吉田・イーデン秘密計画―一九三六‐三七年/ 第6章 虹を追って―一九三七‐四一年/ 第7章 「吉田反戦グループ」と近衛上奏文―一九四二‐四五年

【著者紹介】
ジョン・ダワー : 1938年、ロードアイランド州プロビデンス生まれ。アマースト大学でアメリカ文学を専攻、58年に来日し日本文学に関心を移し、ハーヴァード大学大学院に進学後、森鴎外の研究で修士号を取得。ウィスコンシン大学マディソン校教授、カリフォルニア大学サンディエゴ校教授を歴任し、現在はマサチューセッツ工科大学教授。著書に『敗北を抱きしめて―第二次大戦後の日本人』(ピュリツァー賞、バンクロフト賞、第五〇回全米図書賞ノンフィクション部門、第一回大佛次郎論壇賞特別賞)などがある

大窪愿二 : 1915年、秋田県生まれ。日本太平洋問題調査会の事務局を経て、80年まで駐日カナダ大使館に勤務。86年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • katoyann

    終戦の日に読了。上巻は吉田茂の生い立ちから1945年4月に近衛上奏文に関連したことにより、憲兵隊に逮捕される辺りのことまでを描く。外交官時代には英国大使を務め、日中事変の時代には日本軍の中国の軍事支配を積極的に擁護する役割に回った。天皇を崇拝し、国体護持と帝国の拡張を信奉するという側面と、外交官として世界情勢を分析していくうちに、日本が世界の中で「ならずもの国家」とみなされていると気づく冷静さを持った側面とを描出している。アメリカの駐日大使であるジョゼフ・グルーとの親交は、終戦後の政治に影響を及ぼした。

  • モリータ

    原彬久著の岩波新書で吉田茂の生涯についてはざっと読んだはずなのに、ほとんど忘れている…。/本巻の記述の多くが日中戦争前までのイギリスとの交渉の(うまくいなかった)様子に割かれ、次いで戦中の反戦グループ(近衛上奏文)の活動について記述されている。

  • hiroizm

    この上巻は満州事変から太平洋戦争までの吉田茂の政治活動を追ったもの。英国大使時の交渉では中国への共同介入をやんわり持ちかけたりと結構な小悪党ぶりで、読んでいていささか不快になった。こんな態度では抗日運動も盛り上がるはずだし、国際的孤立も仕方ないかも、とかなり呆れる。戦争は軍部の暴走と言われているが、これ読むと吉田茂だけではなく当時の日本政治家の劣化の影響もかなりありうるかもしれない。自分の父母、祖母祖父から戦時の苦労を直接聞かされてるだけに、読んでいて気が滅入る一冊だった。

  • 狐狸窟彦兵衛

    吉田茂の生い立ちや外交官時代のことを詳細に書いてあります。翻訳ものだからか、文章がやや難解で、上巻を読むのに1か月以上かかってしまいました。主として日本が中国に対する「権益」をもつことの正当性をどのように主張したか。それに対してイギリス、アメリカがどのように反応したかが詳述されています。「侵略」することに罪悪感がないばかりか、中国政府の「反省」を求めているという点が驚きですが、英米も自国の権益の保全にやっきになっていた「帝国主義列国」だった。戦争は「自衛」の名目で始まり、継続されることを改めて確認しました

  • Nunokawa Takaki

    何だか読むのが大変だなあと思っていたら、他の方も文章が難解だと言われているのを聞いて安心した。彼の親族関係、生い立ちから始まり、終戦前から既に「日本は降伏した方が良い」と必死に戦争を終わらせようとしていたところまでが記されている。日本では何かと大物として取り上げられることの多い吉田だが、イギリスやアメリカでの彼の印象は対照的で、「英語がうまくない」とか「話すととっつきにくい」と言われていたらしい。ただ彼は彼なりの信念を持って人生を歩んできたんだなあとも思える。歴史的背景と彼の伝記を同時に読める本である。

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