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死者の饗宴 ドーキー・アーカイヴ

ジョン・メトカーフ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336060655
ISBN 10 : 4336060657
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

その刹那、わたしの眼に映った息子の顔に浮かんでいた恍惚の表情は美しかったが、同時に年老いてもいた…少年と彼に取り憑いた正体不明の存在“あれ”との顛末を妖しく語り、読者の想像を超える衝撃的な結末を迎える代表作中篇「死者の饗宴」のほか、“サトレジ号でたぶん1898年だった”という謎の言葉と不気味な子供に翻弄される男を描く狂気に満ちた怪異談「ブレナーの息子」、ビルマの神秘な力を持つ宝石と護符をめぐる奇妙な物語「煙をあげる脚」など、知られざる英国怪奇文学の名手による異形のホラー・ストーリー、幽霊物語、超自然小説を厳選した全8篇。

【著者紹介】
ジョン・メトカーフ : 1891年英国ノーフォーク州生まれ。カナダ、ロンドン、スコットランドなどで暮らした後、ロンドン大学で哲学を修めて教職に就き、第1次世界大戦中は英国海軍歩兵師団、陸軍航空隊に所属する。戦後教員に戻り余暇に小説を書き始め、短篇を文芸誌に投稿、1925年に『煙をあげる脚』を刊行、好評を博す。同時期にアメリカの新進作家イヴリン・スコットと結婚。その後短篇集『ユダ』や幾つかの長篇を刊行するが、精神病院への入院を繰り返し、極度の貧困のなかアルコール依存症に苦しみつつ65年逝去

横山茂雄 : 1954年大阪府生まれ。京都大学卒、博士(文学)。英文学者、作家、奈良女子大学教授

北川依子 : 1967年京都府生まれ。京都大学卒、博士(文学)。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専門はイギリス小説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • HANA

    ビルマの僧院から盗まれた宝石、奇妙な手術を受けた少年、見るだけで不安になる土地、付いてくる船、そして魅入られた少年…。久々に前世紀の古き良き怪談を堪能できる一冊。怪談の妙とは何が起こっているかわからないのに何かが起きている。だと思ってるのだけど、本書の場合それに加え雰囲気の盛り上げ方が実にいいのである。何がどうなっているのかわからない話も中にはあるが。後雰囲気を盛り上げる小道具の使い方も実に良い。「悪い土地」の廃屋の中のものとか、「ブレナーの息子」の頻出するある言葉とか。怪奇小説を愛読する人は必携の一冊。

  • Koichiro Minematsu

    死者は生者のエネルギーを吸い取る!

  • りつこ

    付いてくる船、神経に障る子ども、思い出せない顔。何が起きているのかはっきりとわからないのだけれど、わからないだけに想像をかきたてられて怖い。面白かったけど、救いのない物語ばかりでちょっとぐったり…。

  • 星落秋風五丈原

    タイトル作筆者の息子がある男性に取りつかれたようになる。その男性がイケメンであったとかそういう理由がなくただ取りつかれて生気を吸い取られていく。怖いですね。

  • 田氏

    ラブクラフト、諸星大二郎を引き合いに紹介されていたので、読まないわけにはいかなかった。当然、怪談集というか恐怖小説集というかなのだけれど、いかにもな恐ろしい何かを創り上げたというよりも、そこに存在しないはずの、してはいけない怪奇を描いたものが多い。じわりじわりと侵食してくるたぐいの。悪いことに、読み終えてもその正体はわからない。むしろ結末を経てさらに不明瞭になるほど。だから恐怖という形容はあてはまらないのかもしれない。恐怖とは敵意に対しての防衛の反応であるが、ここでは敵意の有無すらもが明らかでないからだ。

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