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ISBN 10 : 4480091319
Content Description
たとえば「メランコリー」。フロイトやラカンら近代の精神分析学により「対象」と「所有」の病理とされ研究対象となったこの病は、中世の修道士の無気力に発し、「狂気」「欲望」「並外れた詩人」という極端な矛盾を孕む黒胆汁の気質と考えられ、デューラーの作品に結晶する。中世の物語や恋愛詩、エンブレムや玩具、ダンディズムや精神分析、それらは言葉とイメージがつむぎ出した想像と忘却の変遷の保管庫=「スタンツェ」である。西洋文明における豊饒なイメージの宝庫を自在に横切り、欲望・感情・言葉のみならず欠乏・喪失が表象に与えてきた役割をたどる。21世紀を牽引する哲学者の博覧強記。
目次 : 第1章 エロスの表象像(白昼のダイモン/ メランコリア/ メランコリックなエロス/ 失われた対象/ エロスの表象像)/ 第2章 オドラデクの世界で―商品を前にした芸術作品(フロイト、あるいは不在の対象/ マルクス、あるいは万国博覧会/ ボードレール、あるいは絶対商品/ 洒落男ブランメル、あるいは非現実性の出現/ マダム・パンクーク、あるいは玩具の妖精)/ 第3章 言葉と表象像―一三世紀の恋愛詩における表象像の理論(ナルキッソスとピュグマリオン/ 鏡の前のエロス/ 「想像の精気」/ 愛の精気たち/ ナルキッソスとピュグマリオンの間/ 「終わりなき悦び」)/ 第4章 倒錯したイメージ―スフィンクスの観点から見た記号論(オイディプスとスフィンクス/ 固有のものと固有でないもの/ 壁と襞)
【著者紹介】
ジョルジョ・アガンベン : 1942年、ローマ生まれ。ローマ大学卒業。パリ国際哲学院やヴェローマ大学を経て、ヴェネツィア建築大学教授。1974年より1年間ヴァールブルク研究所に属する
岡田温司 : 1954年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学大学院教授。専門は西洋美術史。著書に、『モランディとその時代』(吉田秀和賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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またの名
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mio k
読了日:2017/12/23
きつね
読了日:2013/11/04
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ra0_0in
読了日:2012/08/20
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