ジョナサン・ゴッドシャル

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ストーリーが世界を滅ぼす 物語があなたの脳を操作する

ジョナサン・ゴッドシャル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784492444696
ISBN 10 : 4492444696
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

文明を築くのに一役を買ったストーリーテリング(物語化)。その伝統あるストーリーテリングが、近い将来文明を破壊するかもしれない。ストーリーテリング・アニマル(物語を語る動物)である私たち人間の文明にとって、ストーリー(物語)は必要不可欠な道具であり、数え切れない書物がストーリーの長所を賛美する。ところが、ストーリーテリングにはもはや無視できない悪しき側面がある。主人公と主人公に対立する存在、善と悪という対立を描きがちなストーリー。短絡な合理的思考を促しがちなストーリー。社会が成功するか失敗するかは、そうしたストーリーの悪しき側面をどう扱うかにかかっている。虚偽情報を流すキャンペーン、トライバリズム、陰謀論、フェイクニュースなど、SNSのような新テクノロジーがストーリーを拡散させ、事実と作り話を区別することはほとんど不可能になった。人間にとって大切な財産であるストーリーが最大の脅威でもあるのはなぜなのか、いったい何ができるのかを、説得力をもって明らかにする。

目次 : 序章 物語の語り手を絶対に信用するな。だが私たちは信用してしまう/ 第1章 「ストーリーテラーが世界を支配する」/ 第2章 ストーリーテリングという闇の芸術/ 第3章 ストーリーランド大戦/ 第4章 「ニュース」などない。あるのは「ドラマ」のみである/ 第5章 悪魔は「他者」ではない。悪魔は「私たち」だ/ 第6章 「現実」対「虚構」/ 終章 私たちを分断する物語の中で生き抜く

【著者紹介】
ジョナサン・ゴットシャル : ワシントン&ジェファーソン大学英語学科特別研究員。著書にニューヨーク・タイムズ紙エディター選に入った『The Storytelling Animal』(未邦訳)、ボストン・グローブ紙のベストブック・オブ・ザ・イヤーに選出された『人はなぜ格闘に魅せられるのか―大学教師がリングに上がって考える』(松田和也訳、青土社)がある。ペンシルヴァニア州ワシントン在住

月谷真紀 : 翻訳家。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • R

    世界を分断する「物語」の功罪を解説する本でした。人間は太古より物語する、物語を聞くといった行為によって共感や伝達をしてきたから、なんでもないところから物語を紡いでしまい、それを悪用されることや、暴走して取り返しがつかなくなるといったことが書かれている。〇△□がうろうろしている動画を見て、パニック映画や、ラブストーリーを想起する人がいるというのに驚いたんだが、想像力という制御しづらいものが、分断のデマやフェイクを発生させていくし、止められないというのもよくわかる内容だった。

  • ☆よいこ

    分類361。ヒトは「物語」が大好きで無意識のうちに物語を創造し利用し騙されたり流されたりする。世界を作っているのは「物語」であると指摘する”物語を憎み、抵抗せよ。だがストーリーテラーを憎まないように必死で努めよ。そして平和とあなた自身の魂のために、物語にだまされている気の毒な輩を軽蔑するな。本人が悪いのではないのだから。”▽自己弁護でもあるのか。多くの例を挙げて延々と同じ論調を繰り返すので、ちょっと単調。引用資料多く承前も多いので訳が難解なところもある▽それでも私は物語が好きで溺れにいくヨ。2022年発行

  • HANA

    「物語の語り手を絶対に信用するな」。昨今世界は分断され、人々がそれぞれの場所で戦っている。本書はそのような戦いは彼らがそれぞれの物語を受容しているからだと喝破するところから始まる。その後も物語の基本とは「他人をなびかせる力」だと捉え、物語を読む時は我々の警戒心は薄れそれでいて影響力は強い。ストーリングテリングによる洗脳方法のイロハ、プラトンの詩人追放と賢人政治、現実対虚構等、読んでいて我々の理性が如何に感情に左右されるか、面白いものの読んでいて暗澹とする。必要なのは我々が受容している物語を疑う事かな。

  • 泰然

    物語を操る動物・ホモサピエンス。文明を構築した人類の高度技能のストーリーテリング(世界の物語化)は昨今、世界を蝕んでいる。わたし達は物語を操っているようで、逆に物語りに操られている。本書を読むと巷のナラティブは源流にプラトンが政治社会の「詩人」の益より害を懸念した背景と出会う。昔の英雄談は現代の消費文化。倫理や理性で評価したかより、物語として良く出来ているかで選ばれる世界(契約番組の娯楽ヒット作、某元大統領、陰謀論等)で危惧すべきは自分自身。事実と物語が混ざる危険性をジェノサイドの凄惨な歴史は問いかける。

  • ひこうき雲

    『サピエンス全史』→『ストーリーが世界を滅ぼす』。『ファクトフルネス』は大丈夫?分かったつもりになっても良いの?「僕はそうは思わない」って大切。

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