ジョゼ・ジョルジェ・レトリア

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戦争は、

ジョゼ・ジョルジェ・レトリア

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000616393
ISBN 10 : 4000616390
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦争は、何も知らない人たちの柔らかな夢に入りこむ。戦争は、物語を語れたこともない。--気づかぬうちに進行する病気のように日常をずたずたにし、野心や憎しみを糧に貪欲に育つ戦争。自らも独裁政権に抗した、ポルトガルを代表する文学者の詩とその息子による絵で、戦争の残酷な本質を描く。今こそ読まれるべき、衝撃的な絵本。

【著者紹介】
ジョゼ・ジョルジェ・レトリア : 詩人、作家、戯曲家、ジャーナリスト。1951年カスカイス生まれ。ユネスコ国際賞、カストロ児童文学賞など受賞。児童向けの作品はEU「異文化間教育のための書籍と読書」リストに掲載されている。EU文学賞審査委員長(2012)、レジスタンス音楽家でもある

アンドレ・レトリア : 画家。ジョゼの息子。1973年リスボン生まれ。グルベンキアン賞、ブラティスラヴァ世界絵本原画展、ボローニャ国際絵本原画展でのイラストレーションやデジタル(アニメーション)賞など受賞多数

木下眞穂訳 : ポルトガル語翻訳家。上智大学ポルトガル語学科卒業。ペイショット『ガルヴェイアスの犬』(新潮社)で第5回日本翻訳大賞受賞(2019)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    ポルトガルを代表する文学者の父と、その息子の合作絵本です。今、世界の全ての子供達に読ませたい。No More War, ❤LOVE&☮PEACE https://www.iwanami.co.jp/book/b643142.html

  • やすらぎ

    白と黒を彩りと表現するのだろうか。色を感じられない世界になってしまったらどうする。特定の誰かのためだけの世界になってしまったらどうなる。黒く染まるはずが、涙に枯れて白が灰色ににじみ、人間が人間でなくなっていく。このまま描ききるしかない、闇の世界を。直線は鋭利と恐怖、曲線は侵略と困惑、密集は強固と苦悩、描かれているものから伝わってくる意志が恐ろしい。すべてを消し去ってしまう。すべてを踏みにじってしまう。争いはいつから続いているのだろう。本当に終わりは来るのだろうか。あなた独りこの世に残ってどうするのだろう。

  • ☆よいこ

    戦争を詩的に描いた絵本▽ヘビのようなクモのようなムシのような不気味な影が森を抜けてやってくる。黒いトリの影はある建物の窓辺に忍び寄る「戦争は、自分がどこで恐れられ、歓迎されるかを、よくわかっている」凶悪な顔をした戦争は本を焼く。轟音とカオスの先に残されたのは、空しい沈黙のみ▽不気味なイラストレーションと共に語られる戦争のイメージ。この怖さを忘れない。2024.4刊

  • とよぽん

    新聞の書評欄に見つけて図書館に予約した。ようやく新着図書になって手元に迎え、予想していたより小さく、予想していたよりページが多く、表紙の絵も意外性があって・・・。 なるほど、内容を読み進めて行って、題名が「戦争は、」としてあるわけが分かった。危険、恐怖、不条理、人間の愚かさ、など戦争のあらゆる「負の本質」が綴られている。子どもから大人まで全ての人に読んでほしい。見てほしい。考えてほしい。

  • Willie the Wildcat

    静⇒動(感じ・考え・行動)⇒静。「静」かに忍び寄る影。恐れが増幅することで五感が麻痺し、否定的思考に埋め尽くされる。そして、夢を打ち消された鋼の世界を創出(「動」)。ぺんぺん草も生えない、「静」けさに回帰。影が、次なる場所に向かう〆。暗喩する”Endless world”。文中の”戦争”を、「ヒト」に置き換えてみる。何気に、文章が成立する恐ろしさ。ふと、表題が『戦争は、ヒト』に見えてくる。戦争がなくならない世界、つまり学ばない人類の愚かさを示唆と解釈。

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