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ISBN 10 : 4065153409
Content Description
「フロイトへの回帰」を唱えた精神分析の中興の祖ジャック・ラカン(一九〇一‐八一年)。「想像界」、「象徴界」、「現実界」の分類を軸にした前期の理論は、聴衆を前にしたセミネールという場でラカン自身によって不断の刷新を遂げていく。だが、完結すれば全二七巻となるセミネールのうち、後期の理論を伝えるものは、いまだ邦訳が存在しない。「愛」という重要なテーマが根底に据えられ、「女の享楽」という問題とともに精神分析は新たな次元に飛翔する―。最重要セミネール、ついに全訳なる。
目次 : 享楽について/ ヤコブソンに/ 書かれたものの機能/ 愛とシニフィアン/ アリストテレスとフロイト:他(者)の満足/ 神と“斜線を引かれた女”(La femme)の享楽/ 愛(魂)(^AMOUR)のひとつの手紙(文字)/ 知と真理/ バロックについて/ ひもの輪/ 迷路の中のネズミ
【著者紹介】
ジャック・ラカン : 1901‐81年。フランスの精神分析家。高等師範学校で哲学、のちに医学・精神病理学を学ぶ。学位取得後はサン=タンヌ病院などで臨床に専念。フランス精神分析協会に参加したあと、1964年にはパリ・フロイト派を創設した。1953年から始められたセミネールは多くの聴衆を集めるとともに、大きな影響を与え続けている
藤田博史 : 1955年生。精神科医。信州大学医学部卒業。フランス国立ニース大学文学部、医学部精神医学専門医課程を経て、現在、医療法人ユーロクリニーク南青山理事長・院長
片山文保 : 1951年生。慶應義塾大学文学部卒業。文学博士(フランス国立ニース大学)。現在、明星大学教育学部教授。専門は、フランス現代思想・精神分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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