Books

すべては量子力学のせい 「世界一成功した理論」についての傍若無人なガイド

ジェレミー・ハリス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794227911
ISBN 10 : 4794227914
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
広林茂 ,  

Content Description

あなたの人生に、量子力学はどういう意味を持っているか?

自由意志から死や意識、社会制度の基盤まで、
実はあらゆることに関係するはずの量子力学の
「意味」に関する大論争を解説!

宗教のように、量子力学には論争が付き物だ。量子力学はすごく大きな成功を収めた理論だけど、宇宙の仕組みを量子力学が厳密にはどう言っているかについて、物理学者たちが文字どおり怒鳴り合いをしているのを僕は見たことがある。量子力学が無限個の並行宇宙を表していると言う人もいれば、“意識”が物理法則の中で特別な役割を果たすと言う人もいる。さらには、将来があらかじめ決まっている宇宙、つまり、僕らの運命がビッグバンの瞬間から封印されていて変えられない宇宙を表していると言う人もいる。――本文より

◆正しいのに意味不明な理論?
量子力学が正しいことはわかっている。
でも、それが何を意味しているのかについて、
物理学者の意見はまったく一致していない。例えば‥‥

◎私たちの住む宇宙が無限とも思える並行宇宙でできているという説
◎起こることがすべて――私たちが何を考え、何をするかも含めて――あらかじめ決められているという説
◎私たちの意識が量子力学的過程に影響を与えているという説

これらの相容れない主張がそれぞれ存在しているといった具合。
実は、これらの説のどれが(あるいは別の説が)正しいか次第で、
「私たちに自由意志はあるか」といった問いへの答えも変わり
ひいては法律などの社会制度の根底をなす世界観も覆りかねない――。
難しい数式は一切ナシで、量子力学の奇妙さ、面白さを伝え、
私たちがこの世界について考える際に量子力学が
なぜ重要なのかをわかりやすく教える一冊。

<目次より>
はじめに
第1章 量子力学には穴がある
第2章 意識による収束と霊魂の物理学
第3章 宇宙と一体化した意識?
第4章 意識による宇宙創造?
第5章 意識が関わらない収束理論
第6章 量子マルチバース
第7章 マルチバース的歴史観
第8章 量子力学は法を崩壊させる
第9章 隠れた変数と政治的圧力
第10章 ボームの量子力学
第11章 意識の未来
謝辞

【著者紹介】
ジェレミー・ハリス : 物理学者から転じて、シリコンバレーのAI関連の起業家となる。量子力学に関する研究は多くの物理学専門誌に掲載され、最初に設立したSharpestMinds(シャーペストマインズ)社はAIに関する技術指導において世界最大の取引規模を誇り、学生たちにその分野の職を得るまで無償で学びを提供している。また、その後、AIの安全性に関するサービスを提供するGladstone AI(グラッドストーン AI)社を共同で設立した。今も、カナダ、米国、英国の閣僚及び安全保障関連官僚にAIのリスク関連の問題に関して情報提供を行い、また、『Toward Data Science(データサイエンスに向かって)』という公式ポッドキャストを主宰するなど、多方面で活躍している

広林茂 : 東京大学大学院理学系研究科修了。博士(理学)。米国ブルックヘブン国立研究所研究員として高エネルギー重イオン衝突反応について研究。帰国後、転じて会社員となり、現在はIT系企業の役員を務めるかたわら、翻訳にも取り組む。技術系の実務翻訳を主としてきたが、最近は幅広い分野に活動の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • やっこ

    量子力学が単なる物理理論にとどまらず、自由意志、死、意識、さらには社会制度の基盤にまで深刻な影響を与えるという点にあります。著者は「宗教のように、量子力学には論争が付き物だ」と述べ、物理学者たちが文字通り怒鳴り合いをしているという現状を紹介

  • kentake

    量子コンピュータなど「量子」の名を冠した技術が実用段階を迎えてはいるが、量子力学は未だ謎に包まれた学問である。 本書は難解な量子力学を一般人に紹介しようと試みた本。専門用語が用いられていないので読みやすいが、最終的には量子力学はよく分からないという感想のみが残る。 量子的な挙動を説明するために、マルチバースや意識の関与など様々な理論が紹介され議論されてきたが、未だ決着を見ていないという。 組織における対話の重要性を説いたデヴィッド・ボームの名前が登場したのは興味深い。やはり人間の意識が鍵を握るのだろうか。

  • もちお

    『すべては量子力学のせい』を読んで、量子不死仮説に強く共感した。 私は以前から、意識は分岐する世界の中で“生き残る枝”を選び続けているのではないかと感じてきた。 本書はその直感を言語化してくれた。 量子力学は、存在と意識を考える哲学でもある。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items