ジェレミー・ドロンフィールド

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飛蝗の農場 新装版 創元推理文庫

ジェレミー・ドロンフィールド

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488235109
ISBN 10 : 4488235107
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

【ベスト1ミステリ・セレクション】ヨークシャーの荒れ野で農場を営むキャロルのもとに、奇妙な男が転がりこむ。不運な経緯から彼女は男に怪我を負わせ、回復までの宿を提供することにしたのだが、意識を取り戻した男は、過去の記憶がまるでないと言う。幻惑的な冒頭から忘れがたい結末まで、圧倒的な筆力で紡がれる悪夢と戦慄の謎物語。ミステリランキング1位に輝いた驚嘆のデビュー長編!

【著者紹介】
ジェレミー・ドロンフィールド : 1965年、イギリスのウェールズ南部に生まれる。98年、『飛蝗の農場』で小説家デビュー。同書は英国推理作家協会(CWA)最優秀デビュー長編賞の最終候補作となり、日本でも各種ランキングの1位に選出された。十余年におよぶ執筆活動の中断を経て、2015年に歴史ノンフィクション作家として再デビュー。以降、精力的に活動している

越前敏弥 : 1961年生まれ、東京大学文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    年間ランキングなど、特に海外部門にて、選考者が無駄に深読みして、過分な評価を得てしまう作品というのがしばしばある。その代表例がこの『飛蝗の農場』ではないかと思う。読者を無視してわざとわかりづらく書かれている文章を、幻想的や狂気という表現に置き換え、ぶん投げ、どころかなんだったら続編狙いでわざとあやふやにしただけのラストを、深い意図をもった暗喩かのように、刊行当時から絶賛ばかりが目について、この良さがわからない自分の方がセンスないのかと不安になったものだが、あらためて読んで、そんなことはないと安心した。

  • yukaring

    結末が全く予測できないサイコサスペンス。田舎で農場を営むキャロルの元に記憶を失った謎の男が現れる。怪我をした彼を介抱しスティーブンという名で呼ぶことにしたキャロル。そんな2人の奇妙な暮らしと並行して描かれる自動車修理工のポール、便利屋のミシェル達へ起きる出来事そして彼らへ届く不気味な手紙。"汚水溝の渉猟者"と署名された手紙は彼らがどこへ逃げても追いかけてくる悪夢。差出人は誰なのか?そして目的は?繋がりが見えない未知のストーリーの行きつく先は予測不能。読むほどに募る違和感と不穏な空気に心がザワつく物語。

  • Shun

    2003年”このミステリーがすごい”第1位の作品が新装版となって刊行。古さは感じられず複雑に構築されたプロットの妙でグイグイ読ませるミステリ小説です。片田舎の農場を営む女性のもとに正体を失ったボロボロの男が辿り着き、一晩の宿を与えられ男は助けられた。一夜が明け男はどうやら記憶を失った様子で、哀れに感じた女性は暫く匿うことを決め奇妙な同居生活が始まる。男の素性が大きな謎となって物語は進むが、突如別人の話が差し込まれたり時間の概念もまるで複雑になる。そしてまんまと仕掛けの網に絡み取られているのであった。

  • わたなべよしお

     傑作か?確かに濃密で、終盤は一気に盛り上がる。ただ、その終盤まで読者はただただ翻弄される。一体、何?誰、何があったの?それは読み手を誘い込むようでもあり、引き離すようでもある。う〜ん、ちょっと評価が難しい。読後の印象も不思議な余韻を残す。

  • タナー

    何なんだコレは!?この物語が理解できないのは、オレの頭が悪いからなのか??そうでないと信じたいが。一言でいうと、不可解。暫く経ってから落ち着いてもう一度読んだほうが良いのかな?ずっと気になっていて読んでみたのだが、何なんだ?何故それほどまでに評価が高い作品なのか。理解に苦しむ。

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