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メアリ・シェリー

シャーロット・ゴードン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560091449
ISBN 10 : 4560091447
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『フランケンシュタイン』を書いた16歳の少女――メアリ・シェリーはなぜ忘却されたのか。怪物の影に隠れた激動の人生を丹念に辿る。

【著者紹介】
シャーロット・ゴードン : 1962年、米ミズーリ州セントルイス生まれ。米ハーヴァード大学卒、ボストン大学Ph.D。現在、米エンディコット大学栄誉教授、作家でもある。本訳書以外の主な著作に、Romantic Outlaws:The Extraordinary Lives of Mary Wollstonecraft and Mary Shelley(New York:Random House,2015.全米批評家協会賞“ノンフィクション部門”受賞)などがある

小川公代 : 1972年生まれ。ケンブリッジ大学政治社会学部卒、大阪大学文学部修士課程修了、グラスゴー大学文学部博士課程修了(Ph.D)。現在、上智大学外国語学部英語学科教授。専門は、ロマン主義文学および医学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    文学上のキャラクターが人気を博したため、創造主である作家が忘れられた例は多い。メアリ・シェリーもその一人と思っていたが、実際の彼女は女性の自由を認めない当時の英国社会の犠牲者だった。不倫に走りシングルマザーとなった生き方を認めず、女が書いたというだけで作品の価値を否定され、母譲りの先駆的フェミニズム思想も無視され貧しい後半生を送らざるを得なかった。わずか18歳でフランケンシュタインの怪物を生み出したのも、不平等で理不尽な世への叛逆ではなかったのか。早すぎた「解放された女性」の心の叫びが、改めて響いてくる。

  • マリリン

    どれだけの闇を抱えていたのだろうか...「フランケンシュタイン」読了後感じたが、闇の中に凛と佇む女性の存在に気付かなかった。生を受けた時から死がまとわりつき、女性の自由が認められない時代背景に馴染まない生き方は認められなかったが、作品の中に自身の、フェニミズムの先駆者である母親の思想を落とし込んだ筆力に感嘆。当初は自身の名前での出版も叶わなかったという。読んだのは復版したものだろう。時代背景を想うと特にトレローニーや父親も含め登場する男性が闇なら、彼女は久遠に輝く月。他の著作にも触れているが読んでみたい。

  • ぐうぐう

    著者によれば、メアリ・シェリーの実像とその評価が正されたのは、この三十年のことだと言う(事実、それを受けて、ここ最近、メアリ・シェリーを題材とする作品が多く発表されている。訳者あとがきで紹介されているように、映画『メアリの総て』や『哀れなるものたち』がそうだが、訳者が取りこぼしている作品として、藤田和日郎『黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ』も忘れてはならない)。メアリ・シェリーの功績が歪められ、黙殺されたのには様々な要因が存在するが、(つづく)

  • アヴォカド

    子どもの頃に読んだ『フランケンシュタイン』の作者は、確か”シェリー夫人”となっていた。思春期にシェリー詩集を読んで、へーこのシェリーとフランケンのシェリー夫人…となったが、知らなかったことがなんとたくさん。というか、彼女についてほとんど知らなかったんだな。実の父がウィリアム・ゴドウィンであることにも驚いた。そして彼女の母。彼女の人生。それらがこうして明るみに出ているのも、ここ数十年の研究の成果であること。フランケン以外にこんなにたくさんの作品を書いていることも知らなかった。

  • おだまん

    私もフランケンシュタインの作者という認識しかなかったです。こんなに様々な作品を生み出していたとは。そして彼女の体験からあんな哀しいお話が生み出されたのね、と。強くならざるをえなかった背景にため息をつかざるを得ない。他の作品も読んでみたい。

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