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巴里の憂鬱

シャルル・ボードレール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102174012
ISBN 10 : 410217401X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/1983
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

父母兄弟よりも、祖国よりも、お金よりも、雲を愛すると宣言して、詩人の立場を鮮明に打ち出した『異人さん』。耐えがたいこの世からの脱出を叫ぶ『どこへでも此世の外へ』。ほかに、パリの群衆の中での孤独を半ば自伝的にしるした散文詩全50篇を収録。『悪の華』と双壁をなし、後世の文学に絶大な影響を与えたボードレール晩年の成果を、わが国の天才詩人三好達治の名訳で贈る。

目次 : アルセーヌ・ウーセイに与う/ 異人さん/ 老婆の絶望/ 芸術家の告白/ 剽軽者/ 二重の部屋/ 人みな噴火獣を負えり/ 愚人と女神/ 犬と香水壜/ けしからぬ硝子屋〔ほか〕

【著者紹介】
ボードレール : 1821‐1867。フランスの詩人。大学法学部在籍中、友人の文学青年に感化され、以後放埒な生活を送りながら美術批評と詩を著す。処女作は1845年発表の批評『1845年のサロン』。代表作『悪の華』と没後’69年に出版された『巴里の憂鬱』に収められた散文詩は、従来の韻律にとらわれない斬新かつ画期的なもので、近代詩全般の基礎となった

三好達治 : 1900‐1964。大阪市生れ。昭和を代表する抒情詩人。評論やエッセーも多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • こきよ

    まずもって巴里の憂鬱≠ニいう表題からして良い。散文であり創作詩ともとれる内容は、一様に難解であり、哲学的でもある。しかしながら詩と言うものは、その叙情性を感ずる文学である。だとすれば、だからこそ、そこはかとなく漂う巴里の情景、沈鬱とした日常を、見事に美しく活写してあるこの詩文は、読み継がれて行くものなのであろう。

  • スプーン

    グロテスクで醜悪なモティーフを使い、この世の美を浮き立たせるボードレール。どんなに醜くとも美にしかなりえない文体、生まれながらの詩人。三好達治名訳。

  • 絹恵

    引き寄せて、抱き締めて、突き放して、そしてまた焦がれる。その過程における空虚感が、人を人たらしめる感情に気付かせる。ある時はアマルガムを失うことのように。またある時は失われた時を求めるように。こうして一度憂鬱を巡ることにより、快楽の掟を知る。飼い慣らされたなかで酔うことを知る。それを憂鬱と知らずにいられる幸福のなかで。(PSYCHO-PASS監視官 狡噛慎也4巻より鴇峰季國の本棚から)

  • 井月 奎(いづき けい)

    ボードレールは酔えと言います。何でもいい、酒でも詩でも徳でもなんでもかまいはしない、と。酔えばこそ大理石の女神が私を見なくても、つれなくても心の安定を保てるのというもので、また、薔薇色の硝子、魔術の硝子、天国の硝子を持たぬ硝子屋の背負う硝子を人生を美しく見せる硝子にしてやることもできるのです。では、酔いが醒めたらどうなりましょう。女神像の前にあわれな姿で座り込む愚者、か弱い労働者を痛めつける卑怯者に戻ってしまうのでしょうか。いえ、ですから酒から醒めれば詩に酔い、詩に飽いたのならば徳に酔うのです。

  • もちまる

    とても重い!ボードレールの物事への批判や、黒い部分など、軽く読めるものではなかった。日本語訳もあえて難しい表現や漢字を使っているのかな。読み疲れました。

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