Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• とよぽん

  読了日：2024/06/06

  シドニー・スミスが自らの子ども時代の体験を描いたのだと、カバーそでに。痛みを伴う思い出・・・絵の暗さと光の量の変化に、ママとぼくの心の変化が映されている。子ども時代に何があったのだろう。読み手にも暗く重い雲が垂れこめる。しかし、夜が明けて街の上に太陽が、まるで魔法みたいに昇ってきた！「この朝をわすれない」と思ったシドニー・スミス。絵が、素晴らしい。

• 紫綺

  読了日：2024/07/05

  ねえ、おぼえてる？明かりを消したベッドで交わす母と子の会話。楽しいこともあった、悲しいこともあった、辛いことも苦しいことも…。それでも明るい朝、おぼえてるのは楽しいことであってほしい。絵本

• たまきら

  読了日：2024/05/10

  読みながら、ご家族の状況を思いました。何も状況が書かれていませんが、パパと別れたことは伝わってきます。静かな説明のないお別れは、大人の状況がよくわからない子どもの心境を思わせます。世界が変わっていく…。けれども、また夜明けが来る。新しい朝が来る。そして今日もどこかで、親やその国の都合で戸惑っている子供たちがいる…。

• よこたん

  読了日：2024/06/22

  新しい門出の朝を迎える前に、母と男の子がベッドの中でささやきを交わす、「ねえ、おぼえてる？」と。色々あったけれど、いつかはみんなキラキラした光を帯びた思い出になる。楽しいことばかりではなかったとしても。その時、確かにそこに笑顔はあり、優しい眼差しもあったのだから。ちょっと陰りを帯びた表情や、戸惑う気持ちが見事に仄暗いベッドに浮かび上がる。そして、朝の光が希望という名の粉をまとってふたりに降り注ぐ。きっと、大丈夫。大切な記憶を胸に抱いて、これから一歩ずつ、新しい暮らしへと進んでいけるだろうから。

• Cinejazz

  読了日：2025/11/01

  ��「ねえ､おぼえてる？…パパと三人で､野原へピクニックに行ったときのこと」灯りを消したベッドで交わされる母と子の静かな会話。｢うん､おぼえてる｡ たのしかったよね｡ あの野イチゴ､とっても甘かったんな！｣…「ねえ､おぼえてる？うちを出て､あたらしい家にきて､ママとぼくの二人だけで迎えた朝のこと」「ぼくら､何もこわくなかった｡みんなうまくいくって､わかってた」…�″Kせと痛みの時の記憶を受けとめ､新しい人生を歩みはじめた母と子…自らの子ども時代の体験を描いた<シドニー･スミス>の心ゆさぶる大人の絵本。

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