Books

どんなふう

サミュエル・ベケット

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309208671
ISBN 10 : 4309208673
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

50年ぶりの新訳刊行!『ゴドーを待ちながら』『モロイ』など、ジャンルを超えて未踏の地を切りひらいたノーベル賞作家による、世界文学に燦然と輝く金字塔。旧邦題『事の次第』

【著者紹介】
サミュエル・ベケット : 1906‐1989。アイルランド出身の小説家・劇作家。1927年、ダブリン・トリニティ・カレッジを首席で卒業。28年、パリ高等師範学校に英語教師として赴任し、ジェイムズ・ジョイスと知り合う。30年、トリニティ・カレッジの講師職を得てアイルランドに戻るも翌年末に職を離れ、その後パリに舞い戻る。33年末から35年末にかけて鬱病の治療を受けにロンドンで暮らし、一時は精神分析を受ける。その後ダブリンやドイツ各地を経て37年末に再びパリへ。38年、路上で見知らぬポン引きに刺される。39年夏に一時ダブリンに戻るも、フランスがドイツと交戦状態に入ってまもなくパリへ戻る。戦中はフランスのレジスタンス運動に参加。秘密警察を逃れ、南仏ヴォークリューズ県ルシヨン村に潜伏、終戦を迎えた。46年頃から本格的にフランス語で小説を書きはじめる。小説三部作『モロイ』『マロウン死す』『名づけられないもの』は47−50年に執筆、51−53年にミニュイ社より刊行された。52年『ゴドーを待ちながら』を刊行、53年1月にパリ・バビロン座にて上演。これらの作品は20世紀後半の世界文学の新たな創造を先導することになる。69年、ノーベル文学賞を受賞。映像作品を含む劇作や短い散文の執筆を、フランス語と英語で晩年まで続けた

宇野邦一 : 1948年生まれ。哲学・フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • フリウリ

    「事の次第」を読み終わって読みました。比較のためではありませんが、「どんなふう」となぜ題名を訳し変えたのかは気にしました。それはともかく、「事の次第」では、一段落が「空白のない文字の羅列」であるのに対して、「どんなふう」で訳者は、「欧文では単語間に空白があるから日本語訳でも空白を入れた」と述べています。しかし、この方法は失敗と思います。「事の次第」では音読しないと文章が頭に入ってきませんでしたが、日本語を考慮した空白が入ったおかげで、意味が自然に浮き上がっています。原作の意図に沿っているのか疑問です。 ?

  • Ryu

    読みながら、「これは全裸で読まないといけないな」と思って、全裸で読んだ。うんうんと頷きながら、そのくせなにも分かってないけど、説得されて。お前の言いたいことは分かる、分かるよ。と言いつつ、結局最後のページを閉じる時に安堵してしまった。 誰かが泥の中で這い回る様子を繰り返しいろんなやり方で描いていて、それってそれ自体が比喩でなくてそのもの、なのでは…と思ってしまい、大丈夫なのか?と思ったけど、手拍子してたら、終わった。

  • yuko

    とても不安でもあるけれど興奮もあって、全身の力は抜けていて深くリラックスもしているようなよくわからない感じで、そのひとつひとつの感覚に固執してしまってもっと体感したくもなるのだけど、それはどんどん去っていってまた新たなものが間髪入れずやって来ているみたいでした。そんな感じで最後までたどり着いて、だけど未だに何が自分のなかで起こっていたのかは、読んでから半年くらい経つけれど未だわからないままです。

  • イタロー

    「ちょっと愉快 ここに不在なら その分だけ愉快」超おススメ。ベケットの作品ではリズム抜群で読みやすいし物語らしきものはシンプルだしメッセージが前向きなので初めてでも是非。詩と小説のやろうとしてることを高水準でやってのけてる。ベケットがドイツ語で読んでいたらしい『城』のオマージュもあって(しかも問題を乗り越え(ようとし)ていて)カフカ好きにも。こうしてみると、『ワット』『名づけえぬもの』『どんなふう』とベケットは常にそれまでの自作を内包しつつ否定しつつ肯定しつつ忘却しつつ書いていったんだな。ク、ワクワット。

  • 「なにしろ明白なことに こんなふうに封鎖された旅路の切れ端の一つ一つ 旅路の線分の一つ一つは あいつぐ二つの二人組の あいつぐ二人の棄てられたものの間に挟まれ それをどんなものと想像するかによるが 旅路は 旅路のことだが 出発前のまたは旅の途中の切れ端 線分のことだが 喘ぎが止まる そしてまさに明白なこと 一つ一つの切れ端 一つ一つの線分はこんなふうに封鎖され 同じ理由で私たちの正義も//こうして無限回繰り返す必要 第三部と最後 最後にいま書いていること 沈黙の前 止まらない喘ぎ 私たちが可能であるように

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items