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春のウサギ

ケヴィン ヘンクス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784092906440
ISBN 10 : 4092906447
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

この世界に自分の居場所はあるのだろうか?わたしはどんな大人になるんだろう?待ちのぞんでいる人生はいつになったら始まるの?―いろんな疑問が、アミーリアの胸をいっぱいにした。傷つきやすい少女の気持ちによりそう優しい物語。自分のことをわかってくれる人はいますか?

【著者紹介】
ケヴィン・ヘンクス : 1960年生まれ。アメリカの児童文学・絵本作家。2004年に小説『オリーブの海』(白水社)でニューベリー賞オナー、2005年に絵本『まんまるおつきさまをおいかけて』(福音館書店)でコールデコット賞を受賞。小説では繊細でやさしい描写が、絵本では愛らしい動物たちのイラストが魅力。邦訳も多数

原田勝 : 1957年生まれ。東京外国語大学卒。主に英語圏の子どもの本の翻訳に携わる

大澤聡子 : 千葉県生まれ。子育てを通じて子どもの本の魅力を再確認、読み聞かせ活動などにも携わる。フェローアカデミーで翻訳の基礎を学び、現在翻訳会社勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • はる

    優しく繊細な物語。12歳のアミーリアは2歳の頃に母親を亡くし、大学教授の父と二人暮らし。アミーリアは親友が外国に行ってしまい、母の死から立ち直れていない父親との関係はぎくしゃく。心に孤独を抱えていた。だがそんなある日、アミーリアの周辺にある女性が姿を見せる。アミーリアはその女性が母親に違いないと考えるが……。それぞれが心に傷を持ち、不器用に生きている。アミーリアの家の家事を手伝うオブライエンさんがとてもいい。ちょっと岩瀬成子さんのような、繊細な世界。

  • ぶんこ

    2歳で母が病死したアミーリア12歳は、向かいに住むオブライエンさんが毎日家事をしにきてくれ、寡黙な父との間の潤滑油のような存在で大切な人。旅嫌いな父にどこにも連れていってもらえない春休み。陶芸教室に行くのが気晴らし。そこで同い年のケイシーと出会い仲良くなる。カフェから見える人に名前をつけて空想する遊びが楽しい。母に似た人を見つけ、名前をつけて空想していると、意外な展開に。淋しいアミーリアと思っていると、周りには優しい人が見守ってくれていました。父親が娘を愛している、その無骨な愛情表現にもウルッときました。

  • 絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

    『おすすめ!世界の子どもの本 2022』JBBY選 で紹介されている読みもの。 母を早くに亡くし、娘との会話が苦手な父と暮らすアミーリアは、陶芸工房でウサギの置物をつくるのが楽しみ。陶芸工房で出会う人々とアミーリアの心の変化が温かい。

  • mntmt

    思春期の少女の心の動きを丁寧に描いています。

  • にしの

    社会に問いかけるような児童文学が続いていたから、たまには心の動きを描いた作品でも読もうと思った。悲観的でナーバスな少女が出来事を通じて再生していく話で、読者を考えさせたり傷つけたりしない。良い読書だけど、いい映画があまり記憶に残らないように、本作もすぐに記憶から消えていってしまうのだろう。

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